スマートフォンをビジネスフォン・PBXの内線として活用する

スマートフォンをビジネスフォンの内線電話機として接続することができます。

固定内線電話機と従来の携帯電話をスマートフォン1台に集約して運用することも可能です。

  • 固定内線電話機+携帯電話=スマートフォン

SIPとビジネスフォンとスマートフォンを組み合わせることで、スマートフォンをビジネスフォンの内線電話機として活用できるようになります。

目次

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ビジネスフォンにどうやってスマートフォンを接続するの?

ビジネスフォンには無線LANを経由させてWi-Fi接続する形になります。

スマートフォンは従来のフィーチャーフォンとは違い、標準で無線LANとしての機能が実装されています。

多くのスマートフォンで対応している無線LANの接続方式は、IEEE802.11b/gとなっています。

構内のネットワーク上の無線LANアクセスポイントから電波を受信

スマートフォンを内線と使うためには、構内のネットワーク上の無線LANアクセスポイントから電波を受信できる状態にする必要があります。

スマートフォンを内線と使うためには、構内のネットワーク上の無線LANアクセスポイントから電波を受信できる状態にする必要があります。

SIPサーバとSIPクライアントが必要

スマートフォンをビジネスフォンに接続して内線電話機として利用するためには、SIPサーバとSIPクライアントが必要となります。

SIP(Session Initiation Protocol)は通称「シップ」と呼ばれており、このSIPと呼ばれるプロトコルを使用することで、電話番号とIPアドレスを関連付け、ネットワーク上での音声通話を実現します。

SIPサーバはこれらの制御を行うために必要となります。

SIPクライアントはSIPサーバの配下で動作する端末のことで、このSIPクライアントの一つとしてスマートフォンを接続します。

SIPサーバがSIPクライアントを制御します

SIPサーバがSIPクライアントを制御します。

ビジネスフォン主装置が内線を制御するように、SIPサーバがSIPクライアントを制御します。

ビジネスフォン主装置がSIPサーバ機能を実装している場合の構成

ビジネスフォン主装置がSIPサーバ機能を実装している場合は、別途SIPサーバを用意する必要がありません。

古いビジネスフォンの機種には実装されていない機能です

古いビジネスフォンの機種には実装されていない機能です。

SIPサーバ機能は全てのビジネスフォンが実装しているというわけではありません。

古いビジネスフォン主装置にはほぼ実装されていません。

また、実装されていても実際に正常に動作するかどうかは事前に検証が必要です。

ビジネスフォン主装置がSIPサーバ機能を実装していない場合の構成

ビジネスフォン主装置がSIPサーバ機能を実装していいない場合は、別途SIPサーバを設置する必要があります。

ビジネスフォン主装置とSIPサーバ間は一般内線もしくはBRI接続(INS内線、ISDN内線)での接続になります。

ビジネスフォンに別途SIPサーバを接続します

ビジネスフォンに別途SIPサーバを接続します。

ビジネスフォンにSIPサーバ機能が実装されていない場合は、別途SIPサーバをビジネスフォンの配下に接続することで、スマートフォンを内線として使用することができます。

ビジネスフォンと接続する方法は一般内線(アナログ内線)もしくはBRI接続(INS内線、ISDN内線)となるので、ビジネスフォン側にそれぞれに対応したユニットが必要となります。

スマートフォンにはSIPクライアント機能が必要

内線として使用するスマートフォンにはSIPクライアント機能が必要となります。

SIPクライアント機能はスマートフォンに別途アプリをインストールすることで実装させることができます。

数多くのSIPクライアントソフトがあります

数多くのSIPクライアントソフトがあります。

スマートフォンにインストールするSIPクライアントのアプリはビジネスフォンに専用で用意されている物が推奨されていますが、一般的に流通しているSIPクライアントソフトでも動作可能な場合があります。

有料、無料、アクティベーションが必要なもの、別途オプション機能の購入が必要なもの、等数多くのSIPクライアントソフトが存在します。

またSIPクライントソフトにより音声の品質に大きく違いがでることもあります。

加えてスマートフォンの機種も多岐に渡るので、実際に導入する環境と同じ条件での動作検証が行われているソフトでの運用をおすすめします。

QoS対応の無線LANアクセスポイントが必須

ビジネスフォンとスマートフォン間は無線LANでのWi-Fi接続となります。

音声通話は通常のデータ通信と違い、リアルタイム性が強く要求されます。

このリアルタイム性が損なわれると、音声の遅延やゆらぎが大きくなり、まともな通話ができなくなります。

QoSで音声通話のデータ通信の優先順位を高くする

QoSで音声通話のデータ通信の優先順位を高くする

QoSに対応していれば、音声通話に関するデータの帯域を一定以上確保し、且つ、他のデータよりも優先して通信を行うように制御することが可能になります。

このQoSが通話品質を確保する上での重要なポイントの1つとなります。

スマートフォン内線の動作概要

スマートフォン内線の動作はSIPサーバとSIPクライアントソフトの機能に大きく左右されます。

ビジネスフォンメーカーが独自に開発したSIPクライアントソフトであれば、よりビジネスフォンに近いサービス機能を提供されているケースもありますが、基本的には一般電話機の内線と同じような操作になります。

SIPクライアントソフトにより動作環境は異なります

1.固定内線電話機からスマートフォン内線を呼び出す

固定内線電話機からスマートフォン内線を呼び出す。

固定内線電話機(多機能電話機や一般電話機など)からスマートフォン内線を呼び出します。

SIPクライアントソフトによっては正常に着信鳴動しないことがあります。(バイブのみ、最初の1回のみバイブ、等)

2.スマートフォン内線から固定内線電話機を呼び出す

スマートフォン内線から固定内線電話機を呼び出す。

スマートフォン内線から固定内線電話機(多機能電話機や一般電話機)を呼び出します。

3.スマートフォン内線から外線発信する

スマートフォン内線から外線発信をする。

スマートフォン内線から外線発信をすることができます。(外線発信特番+電話番号をダイヤル)

4.スマートフォン内線に外線着信する

スマートフォン内線に外線着信する。

スマートフォン内線に外線着信させることができます。

SIPクライアントソフトによっては正常に着信鳴動しないことがあります。(バイブのみ、最初の1回のみバイブ、等)

5.スマートフォン内線で通話を個別保留(自己保留)する

スマートフォン内線で通話を保留する。(自己保留)

スマートフォン内線で通話中の通話を個別保留(自己保留)することができます。

SIPクライアントソフトによっては保留操作ができなかったり、保留しても相手に保留音が流ない(無音)場合があります。

6.スマートフォン内線で通話をパーク保留する

スマートフォン内線で通話を保留する。(パーク保留)

スマートフォン内線で通話中の通話をパーク保留することができます。

SIPクライアントソフトによってはパーク保留操作ができないこともあります。

7.スマートフォン内線で通話を転送する

スマートフォン内線で通話を転送する。

スマートフォン内線で通話を別の内線に転送することができます。

SIPクライアントソフトによっては転送機能を利用できないこともあります。

SIPサーバ側でREFER機能(別のURIへ通話を転送する機能)に対応している必要があるからです。

8.スマートフォン内線で会議通話をする

スマートフォン内線で会議通話をする。

スマートフォン内線で複数の内線や外線と会議通話をすることができます。

SIPクライアントソフトによっては会議通話を利用できないこともあります。

9.スマートフォン内線で代理応答する

スマートフォン内線で代理応答する。

近くの内線電話機の内線着信にスマートフォン内線でかわりに応答(代理応答)することができます。

3G網からでもVPN経由で内線が使えるが・・・

3G網(携帯電話網)からVPN経由で社内のビジネスフォンと同じネットワークにアクセスすることで、外出先からでもスマートフォンを内線として使用することができます。

ただし、3G網(携帯電話網)はWi-Fi環境よりも通信品質が劣るので、使用に耐えうる通話品質を保つのは困難な場合が多いです。

外出先と社内ネットワークをVPNで接続します

外出先(3G網)と社内ネットワーク間はVPNを利用して接続を行います。

外出先(3G網)と社内ネットワーク間はVPNを利用して接続を行います。

社内ネットワークにさえアクセスできれば、スマートフォンを内線として利用することが可能です。

バッテリーの消耗が激しい点が今後の課題

スマートフォンを内線として使用するためには、SIPクライアントソフトをバックグラウンドで動作させておく必要があります。

充電器とモバイルバッテリーでカバー

充電器とモバイルバッテリーでカバー

通常のアプリと異なり、SIPクライアントソフトはバッテリーの消耗が激しいので、半日程度でバッテリーが空になってしまうこともあります。

事務所滞在時は充電器で充電しながら待ち受けることもできるでしょうが、外出先では充電器での充電はなかなかできないことと思われます。

スマートフォンを内線として1日中活用したいとお考えなら、別途モバイルバッテリーを導入されることをおすすめします。

あとはメーカー側での改善を期待して待ちましょう。

最後に

スマートフォンを内線として活用することのメリット、デメリットはありますが、現状ではまだまだ様子見といった部分が強いかもしません。

SIPクライアントソフトの作り込み、スマートフォンのバッテリー消耗の改善が進めばスマートフォンを無理なく内線として活用できる環境が構築できることと思われます。

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

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