ビジネスフォン、PBXは主に筐体と基板で構成されています

ビジネスフォン、PBXと聞いて電話機を想像するかたは多いかと思います。

しかしビジネスフォン、PBXの電話機を接続する大元の部分にあたる装置本体については知らない方のほうが多いようです。

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ビジネスフォン、PBXの大元の装置本体は主に筐体と基板で構成

筐体に基板を実装します

ビジネスフォン、PBXの大元にあたる装置本体は主に次の機器で構成されています。

  • 筐体
  • 基板 (パッケージ)

【筐体】はビジネスフォン、PBXの「うつわ」にあたります

筐体はビジネスフォン、PBXにおいて「うつわ」にあたる部分で、次のように呼ばれることもあります。

  • キャビネット
  • PIM

小規模容量タイプのビジネスフォンであれば筐体は1つのみで構成されていますが、中規模容量タイプ、大規模容量タイプのビジネスフォンやPBXでは筐体を幾つか組み合わせて構成することになります。

このように複数の筐体を組み合わせる方式をビルディングブロック方式と呼びます。

ビルディングブロック方式

ビルディングブロック方式

ビルディングブロック方式が採用されたビジネスフォン、PBXは筐体を増設することで、より多くの基板を実装することが可能となります。

ビルディングブロック方式で接続可能な筐体の数は、メーカーや機種によって様々です。

小規模容量タイプのビジネスフォンの場合
  • 1架だけの構成なのでビルディングブロックには対応していない
中規模容量タイプのビジネスフォンの場合
  • 最大2~4架程度までの筐体構成が可能
大規模容量タイプのビジネスフォンの場合
  • 最大8~12架程度までの筐体構成が可能
大規模容量タイプのPBXの場合
  • 最大数十架程度までの筐体構成が可能

機種によっては1つのラインアップで、小規模~中規模強程度までのビルディングブロックが可能な機種も販売されています。

1つの筐体あたりのシステム容量は、メーカーや機種によって様々ですが、目安として1筐体あたり48~300ポート程度(内線と外線等、全ての回路を合計した数)のシステム容量となっています。

【基板】は内線や外線を接続したり、追加機能を利用するために必要となります

一方、基板は内線や外線、もしくは追加機能を利用するために必要で、次のように呼ばれることもあります。

  • パッケージ (PKG)
  • ユニット
  • カード

基板は大きく分けて、次のような種類に分かれます。

  • 内線系の基板 (多機能内線、一般内線、長距離内線、ISDN内線、VOIPなど)
  • 外線系の基板 (アナログ回線、INS64回線、INS1500回線、専用線、VOIPなど)
  • 制御系の基板 (CPU、筐体間の制御、TDSW、クロック制御、PB信号など)
  • 機能系の基板 (ボイスメール、会議通話、通話料金管理など)
  • 電源系の基板 (筐体内の電流電圧の変換など)

必要に応じて筐体に基板を実装

  • 内線電話機の種類、台数
  • 収容する外線の種類、本数
  • 使用する内線、外線の総数
  • 利用する機能

これらの内容に合わせて、必要となる基板を筐体に実装します。

【CPU】の基板を筐体の基本架に実装

どのようなビジネスフォン、PBXにもCPUの基板は必要不可欠です。

CPUはビジネスフォン、PBXにおいて中核となる基板で、全ての設定情報がこのCPUによって制御されます。

このCPUの基板が故障したらビジネスフォン、PBXはジ・エンドです。

ちなみに小規模容量タイプのビジネスフォンの場合は、CPUにあたる基板が筐体に内蔵されているケースが多いので、別途、基板を実装することはほとんどありません。

【制御系】の基板を筐体に実装

制御系の基板はCPUの補助的な役割を果たします。

  • 複数の筐体を連結する構成の場合は、【筐体間の制御を行う基板】を実装
  • INS64回線、INS1500回線を収容する場合は、デジタル回線に必要不可欠な【クロック信号を制御する基板】を実装
  • アナログ回線のダイヤルイン、もしくはPB信号を使う一般電話機を接続する場合は、【PB信号を制御する基板】を実装

昨今のビジネスフォン、PBXではCPUの高機能化が進んでおり、制御系の基板のほとんどの機能を、CPUだけで処理してしまうケースもあります。

【内線系】の基板を筐体に実装

内線電話機の種類や台数に応じて、必要な数の基板を筐体に実装します。

例えば次のような感じです。

多機能電話機を30台接続する場合

  • 16回線用 の 【多機能内線の基板】 2枚実装
  • 8回線用 の 【多機能内線の基板】 4枚実装

PHSアンテナを6台接続する場合

  • 8回線用 の 【PHSアンテナの基板】1枚実装
  • 4回線用 の 【PHSアンテナの基板】2枚実装
  • 4回線用 と 2回線用の 【PHSアンテナの基板】1枚ずつ実装

【外線系】の基板を筐体に実装

外線の種類や本数に応じて、必要な数の基板を筐体に実装します。

例えば次のような感じです。

INS64回線を6本収容する場合

  • 8回線用 の 【INS64回線の基板】1枚実装
  • 4回線用 の 【INS64回線の基板】2枚実装
  • 4回線用 と 2回線用の 【INS64回線の基板】1枚ずつ実装

市外専用線(OD)を3本収容する場合

  • 4回線用 の 【市外専用線(OD)の基板】1枚実装
  • 2回線用 の 【市外専用線(OD)の基板】2枚実装

【機能系】の基板を筐体に実装

追加したい機能に応じて基板を筐体に実装します。

例えば次のような感じです。

  • 多人数での会議通話を行いたい場合は【会議通話用の基板】を実装
  • ドアホンを接続したい場合は【ドアホン用の基板】を実装
  • アンプをつないて構内放送 (ページング) をしたい場合は【放送用の基板】を実装
  • ボイスメールを使いたいときは【ボイスメール用の基板】を実装

最後に

このようにビジネスフォン、PBXは様々な異なる環境に対応できるように、筐体と基板で構成されています。

  • 利用環境に応じてビジネスフォン・PBXの筐体と基板を組み合わせる
  • 組み上がったビジネスフォン・PBXにデータ設定を行う
  • 必要な外線や内線電話機などを接続する

そうすることで、はじめて内線や外線を利用することができるようになるわけですね。

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

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