IP電話?レガシー?ビジネスフォンのIP電話とレガシーの違い

  • IP電話とレガシーの違いがよくわからない
  • そもそもレガシーが何を指しているのかわからない
  • というかIP電話についてもよくわからない

というわけでIP電話とレガシーについてふれていきましょう。

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ビジネスフォンにおける「レガシー」とは?

ビジネスフォンやPBXにおいて「レガシー」とは昔から利用されている「従来型」の意味を差すことが多く、古いビジネスフォンやPBXのことを「レガシーのボタン電話」「レガシーPBX」などと呼ぶこともあります。

では具体的にどういったところがレガシーに当たるのでしょうか?

レガシーは電話線を使う

レガシーと呼ばれるビジネスフォンでは外線や内線、専用線などを電話線を使って接続します。

電話線を使うレガシーの外線

  • アナログ回線 (一般加入電話)
  • INS64回線
  • INS1500回線

これらのレガシー外線は、IPネットワークではなく、電話網(PSTN網)を経由してビジネスフォンに接続されます。

電話線を使うレガシーの内線

  • 多機能電話機
  • 一般電話機
  • PHSアンテナ
  • アナログコードレス電話機

これらのレガシー内線は、ビジネスフォンから直接配線された電話線に端末を接続します。

レガシーでは電話線を経由してビジネスフォン主装置から電力が供給されるので、別途AC電源などは必要ありません。ただしコードレス子機などは充電のためのAC電源が別途必要になります。

電話線を使うレガシーの専用線

  • LD (市内専用線)
  • OD (市外専用線)
  • TTC2M (2M専用線)
  • T1専用線
  • 1.5M専用線 (J1専用線)

これらの専用線は専用線サービスやATM網を経由してビジネスフォンに接続されます。

レガシーではこのように電話線、いわゆるメタルケーブルに、アナログもしくはデジタルの電気信号を送受信に使います。レガシー系の内線・外線・専用線はパケットなどのデータではなく、あくまでも電気信号(アナログ・デジタル)を使って、音声通信を行っているのです。

ビジネスフォンにおける「IP電話」とは?

一方、ビジネスフォンにおけるIP電話とは一体どの部分を指すのでしょうか。

その理由はIPの名前がつくとおり、IPネットワークに接続するからです。

IP電話はLANやWANなどのIPネットワークを使う

IP電話はIPネットワークに接続して利用します。

通話時にパケットデータに変換された音声は、IPネットワーク上をデータとして通ったあとで、ふたたび音声へと復元されて相手に届きます。

IPネットワークを使った外線の代表的なものとしては、NTTのひかり電話、KDDIの光ダイレクトなどのIP電話サービスが挙げられます。

外線としてのIP電話

  • ひかり電話 (NTT)
  • 光ダイレクト (KDDI)
  • 各種050サービス

ひかり電話や光ダイレクトなどは、専用のIPネットワークを経由して、建物内にONUを設置します。その後、ONUから直接、あるいはルータを経由して、LANケーブルでビジネスフォンに接続します。

内線としてのIP電話

  • IP多機能電話機
  • SIP電話機
  • IP-PHSアンテナ
  • スマートフォン(無線LAN経由)
  • ソフトフォン

内線として使うIP電話は、ビジネスフォンからLANケーブルで接続します。

LAN上で動作するのでIP電話のネットワーク内であれば、どこに接続しても同じ内線番号で動作します。

POE対応の給電HUBを中継に接続することで、LANケーブルからIP端末へ電力を供給することが可能ですが、POE非対応のHUBの場合はIP端末に別途AC電源が必要となります。

専用線としてのIP電話

  • SIP専用線
  • IPトランク

IP-VPNやインターネットVPNなどで拠点間を接続して、音声通話用の専用線として使用します。

VPNルータからビジネスフォンにLANケーブルで接続するため、電話線は使いません。

レガシーとIP電話の混在が主流

レガシーとIP電話について説明してきましたが、実際のところは混在して利用されているケースが多く、レガシーだけ、あるいはIP電話だけということはほとんどありません。

レガシーとIP電話の混在例

レガシーとIP電話が混在した例をいくつか挙げていきましょう。

ひかり電話をVOIPゲートウェイ経由でアナログ回線としてビジネスフォンに収容

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ひかり電話は専用のIPネットワーク(ひかり電話網)を通る【IP電話】ですが、VOIPゲートウェイで【レガシー】のアナログ回線に変換してビジネスフォンに収容します。

ビジネスフォンのアナログ回線パッケージを、そのまま流用したい時などによく利用される構成になります。

IP内線としてIP多機能電話機、レガシーの一般内線としてFAXを接続

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ビジネスフォン主装置からLANケーブルで接続するIP多機能電話機は【IP電話】ですが、FAXは【レガシー】である一般内線として電話線を使って接続します。

FAXに関しては、どうしてもレガシーでの接続が必要になるため、このような構成を取っているわけですね。

IP-VPNで拠点間を接続、VOIPゲートウェイを経由してOD専用線としてビジネスフォンに接続

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IPネットワーク上でIP-VPNを構築して拠点間を接続する部分は【IP】ですが、VOIPゲートウェイで【レガシー】であるOD専用線へと変換して電話線でビジネスフォンに接続します。

ビジネスフォンでもともと使っているOD専用線パッケージをそのまま流用した構成になります。

最後に

IP電話とレガシーについて説明してきましたが、わかりやすい違いは次の通りです。

IP電話

  • バックボーンはIPネットワーク
  • LANケーブルで接続
  • 音声はパケットに変換

レガシー

  • バックボーンは電話網(PSTN網)
  • 電話線で接続
  • 音声はアナログもしくはデジタル信号

ビジネスフォンでもIP化が進んできてはいますが、レガシーもまだまだ健在なのでしばらくは混在した状況が続いていくことは間違いありません。

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

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