【仮装内線】ビジネスフォン収容の複数の電話回線を仮想内線に着信

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仮想内線

ビジネスフォン・PBXでつかう多機能電話機のファンクションキーに割りつけた仮想内線に対して複数の電話回線(局線)を着信させることができます。

 

 

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外線着信の着信先を仮想内線に設定

仮想内線はビジネスフォン・PBXのデータ上にのみ存在する仮想的な内線です。

 

仮想内線に対して内線電話機が接続されることはありません。

 

代わりに多機能電話機のファンクションキーに割り付けて使用します。

 

多機能電話機のファンクションキーに割りつけた仮想内線に対して外線着信の設定をすることで、次のような運用が可能になります。

 

仮想内線に着信させる電話番号

  • ○○-○○○○-1111
  • ○○-○○○○-2222
  • ○○-○○○○-3333

 

多機能電話機のファンクションキーに割りつけた仮想内線

  • ボタン01に仮想内線20
  • ボタン02に仮想内線21
  • ボタン03に仮想内線22

 

着信させる電話番号と着信先の仮想内線の組み合わせ

  • 「○○-○○○○-1111」は「仮想内線20」(ボタン01)に着信
  • 「○○-○○○○-2222」は「仮想内線21」(ボタン02)に着信
  • 「○○-○○○○-3333」は「仮想内線22」(ボタン03)に着信

 

 

仮想内線に外線着信したときの動作概要

  1. ○○-○○○○-1111に外線着信する
  2. 多機能電話機のファンクションキーに割りつけた仮想内線20(ボタン01)のボタンが点滅・鳴動する
  3. 着信点滅中の仮想内線20のボタン01を押すと外線着信に応答し通話状態になる

 

 

複数の外線着信を1つの仮想内線にまとめることもできる

複数の電話回線(局線)を同じ仮想内線に着信させることも可能です。

 

  • 営業時間外には守衛室にのみ外線着信させたい
  • 複数の部署の外線着信を受けたい

 

 

なぜ仮想内線に外線着信させるのか?

なぜ、わざわざ多機能電話機のファンクションキーに割り付けてまで、仮想内線に外線着信をさせるのでしょうか?

 

 

ダイヤルイン回線の着信を受けるため

一番大きな理由はダイヤルイン回線の着信を受けるためです。

 

 

通常の電話回線は「電話番号=電話回線」

通常の電話回線は電話番号と電話回線が1対1で紐付いています。

 

多機能電話機のファンクションキーには「仮想内線」ではなく「外線ボタン」として割り付ければ問題なく動作します。

 

 

通常の電話回線の割付例(アナログ回線の場合)

「○○-○○○○-1111」を「ボタン01」に「外線ボタン」として割付

  1. ○○-○○○○-1111に外線着信する
  2. ボタン01の外線ボタンが着信点滅し着信ベルが鳴動する
  3. 外線ボタンを押して着信に応答、通話状態になる

 

 

ダイヤルイン回線は必ずしも「電話番号=電話回線」ではない

ダイヤルイン回線は通常の電話回線とは異なり電話番号と電話回線が1対1で紐付いているわけではありません。

 

ダイヤルインの電話番号には次の2種類があります。

 

  • 実際に契約している電話回線に付随する「契約番号」
  • 電話番号だけの「追加番号」

 

2ch3番号のダイヤルイン契約の場合
  • 「○○-○○○○-1111」は契約番号(物理的な電話回線がある)
  • 「○○-○○○○-2222」は契約番号(物理的な電話回線がある)
  • 「○○-○○○○-3333」は追加番号(物理的な電話回線はない)

 

このように電話回線は2ch(2回線)、電話番号は3番号というように電話番号の数と電話回線の数が必ずしも一致するわけではありません。

 

 

ダイヤルイン回線における電話回線はみんなで使う土管のようなもの

ダイヤルイン回線の着信はどの電話番号がどの電話回線を通ってくるのか、という考え方ではありません。

 

ダイヤルイン着信例
  1. 電話番号「○○-○○○○-3333」に着信する
  2. 実際には電話回線「○○-○○○○-1111」を通って着信する

 

このようにどの電話番号がどの電話回線を通ってくるのか決まっているわけではないのです。

 

仮に多機能電話機に外線ボタンとして割りつけたとしてもどの番号にかけてきたのかを把握できないので意味が無いことがわかるかと思います。

 

2chの電話回線という「土管」は3つの電話番号の通り道になっているということなんですね。

 

 

ダイヤルイン番号(着番号情報)を元にビジネスフォン・PBXで着信先を設定する

ダイヤルイン回線の着信の識別は局から送られてくるダイヤルイン番号(着番号情報)を参照します。

 

アナログ回線の場合は電話番号の下4桁のダイヤルイン番号
  • 電話番号「○○-○○○○-1111」ならダイヤルイン番号「1111」が送られてくる
  • 電話番号「○○-○○○○-2222」ならダイヤルイン番号「2222」が送られてくる
  • 電話番号「○○-○○○○-3333」ならダイヤルイン番号「3333」が送られてくる

 

ISDN回線(INS64、INS1500)やLAN直収のIP電話の場合は全桁の着番号情報
  • 電話番号「○○-○○○○-1111」なら着番号情報「○○-○○○○-1111」が送られてくる
  • 電話番号「○○-○○○○-2222」なら着番号情報「○○-○○○○-2222」が送られてくる
  • 電話番号「○○-○○○○-3333」なら着番号情報「○○-○○○○-3333」が送られてくる

 

ビジネスフォン・PBXでダイヤルインの着信先を設定
  • ダイヤルイン番号「1111」もしくは着番号情報「○○-○○○○-1111」の着信先は「仮想内線20」に指定
  • ダイヤルイン番号「2222」もしくは着番号情報「○○-○○○○-2222」の着信先は「仮想内線21」に設定
  • ダイヤルイン番号「3333」もしくは着番号情報「○○-○○○○-3333」の着信先は「仮想内線22」に設定

 

このように仮想内線を利用することでダイヤルイン回線に対応することが可能になるのです。

 

 

最後に

仮想内線は多機能電話機のファンクションキーに割り付けて使用します。

 

なかでもいちばん多い用途が「ダイヤルイン回線の外線着信を受ける」ことです。

 

ダイヤルイン番号を多数契約している電話回線を収容しているビジネスフォン・PBXには仮想内線は欠かせない機能のひとつといえるでしょう。

 

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最後までご覧いただきましてありがとうございます。