- ビジネスフォンを導入したいけど、新品のビジネスフォンは高くて手がでない
- リース申し込みをしたけれども、審査が通らない
- とにかくお金をかけずにビジネスフォンを導入したい
ビジネスフォンの導入コストを抑えたいのであれば、中古ビジネスフォンという選択肢もあります。
というわけで、中古ビジネスフォンについて、いくつかまとめてみました。
【1】中古ビジネスフォンはどこで手に入る?
パソコンや事務用品に中古品の流通があるように、ビジネスフォンにも中古品が流通しています。
中古ビジネスフォンを専門に取り扱っている販売店も数多くありますし、Yahooオークションなどにも、数多くの中古ビジネスフォンが出品されています。
【2】新品と中古品のビジネスフォンの機器の価格差
中古ビジネスフォンは、新品ビジネスフォンに比べると、次のような価格差があります。
- 半額
- 数分の1
- 十数分の1
- 数十分の1
中古ビジネスフォンと新品のビジネスフォンには、このように大きな価格差があります。
しかし、ビジネスフォンは、機器を購入したそのままの状態では、使うことはできません。
ビジネスフォンは機器だけでなく、工事が必須
ビジネスフォンは使用する環境に応じて、設置工事が必須です。
- ビジネスフォンのデータ設定
- ケーブルの配線、結線
- 工事に伴う材料費・諸経費
新品でも中古でも、工事にかかる費用は変わりません。
機器代と工事費を合わせた場合の新品と中古の差
機器代と工事費をあわせた合計が、ビジネスフォン導入にかかる費用となります。
ここで、新品ビジネスフォンと中古ビジネスフォンの、実際の価格差について比較してみましょう。
新品/中古ビジネスフォンの構成例
- ビジネスフォン主装置 (CPUパッケージ含む)
- 2回線用・INS64回線パッケージ
- 8回線用・多機能内線パッケージ
- 4回線用・一般内線パッケージ
- 多機能電話機 6台
新品/中古ビジネスフォンの価格の比較例
内訳 | 新品ビジネスフォン | 中古ビジネスフォン |
機器代 | \350,000 | \100,000 |
工事費 (材料・諸経費含む) | \120,000 | |
合計 | \470,000 | \220,000 |
新品ビジネスフォンと中古ビジネスフォンを、同じ機器構成で、工事費込での価格を比較した例を挙げてみましたが、いかがでしょうか。
中古ビジネスフォンのほうが、新品ビジネスフォンよりも、格段に安いのですが、機器代のみの場合と、工事費を含めた合計とでは、価格の比率が縮まっていることがわかります。
【3】中古ビジネスフォンの機種を選ぶポイント
- 中古市場の流通量が多い機種をえらぶ
- 人気のあるメーカーの機種をえらぶ (NTT、NEC、HITACHIなど)
- 1世代~2世代前までの機種をえらぶ
- 充電池が必要な機器はやめておく (充電池を入手できないことがある)
中古ビジネスフォン・PBXを選択する時のポイントですが、基本的に現行の機種よりも1世代前くらいの機種が、機能面、耐用年数、流通量、価格などのバランスが良いのではないでしょうか。
【4】古すぎるビジネスフォンはやめておく
あまりにも古い機種を選択してしまうと、機能面が不十分だったり、故障時に対応してもらえないなどの不安要素が多く出てくるので注意が必要です。
古すぎるビジネスフォンの機能面での不安要素
- ナンバーディスプレイに対応していない
- 迷惑電話の着信拒否ができない
- 液晶が漢字表示に対応していない
- 短縮に名前登録ができない
古すぎるビジネスフォンの故障時の不安要素
- 部品の製造が終了している
- 流通量が少なく入手が困難
- 故障率が高い
- 古すぎる機種は、ビジネスフォン業者も敬遠する
最後に
機能面や耐用年数、保守・故障対応の観点から考えると、新品のビジネスフォンのほうが安心ですが、コスト面を優先するのならば、中古ビジネスフォンのほうがお得です。
ビジネスフォンは、24時間休みなしで稼働し続けるものなので、もともと耐久性には優れています。
ビジネスフォンの法定耐用年数は6年ということから、中古市場に出回っている機種は、6年以上経過しているものがほとんどです。
設置環境が良ければ、その分長持ちしますが、逆に悪ければいつ故障してもおかしくない状態にあると考えたほうが良いでしょう。
かといって見た目だけで良し悪しを判断することは難しいので、単純に比較的新しい機種を選択するのが一番手堅い選択になりますが、そこは価格次第といったところでしょうか。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。