ビジネスフォンで使っている内線電話機から、外線にかけるときはまず「0」をダイヤル。
だけど、なぜ「0」をダイヤルしなければいけないのかよくわからない。
そんな方もいらっしゃるかと思います。
というわけで、ビジネスフォンの「0」発信について説明しましょう。
内線電話機は受話器を上げると、まず「内線」を捕捉する
ビジネスフォン・PBXに接続されている内線電話機には、それぞれ固有の内線番号が振られています。
上の図では内線100、内線101、内線102となっていますね。
内線100の内線電話機が受話器を上げると、内線100という内線を捕捉します。
受話器からは「ツ・ツ・ツ」という内線トーンが聞こえます。
内線100を捕捉した状態のままでは、外線の電話番号をダイヤルしても、外線にかけることはできません。
内線を捕捉してから、外線を「0」で捕捉する
外線を捕捉するためには、受話器を上げて内線を捕捉したあとで、「0」をダイヤルします。
0をダイヤルすると、ビジネスフォン主装置(あるいはPBX)に収容されている電話回線、すなわち外線を捕捉します。
外線を捕捉したら、受話器から「ツー」というおなじみの外線トーンが聞こえるので、この状態のときに相手の電話番号をダイヤルすることで、はじめて外線発信することができます。
なぜ「0」をダイヤルするのか?
ではなぜ「0」をダイヤルして外線発信を行うのか。
それはビジネスフォンの外線発信特番の初期値が「0」となっているからです。
特番とは?
ビジネスフォン(あるいはPBX)では、内線の受話器を上げてダイヤルした番号に応じて、どのような機能を利用するのかという設定を行います。
この設定のことを「番号計画」と呼びます。
ダイヤル(特番) | 内容 | 備考 |
1 | 3桁内線 | 内線100~199 |
2 | 3桁内線 | 内線200~299 |
3 | 3桁内線 | 内線300~399 |
4 | 短縮ダイヤル 発信 | |
5 | 短縮ダイヤル 登録 | |
6 | 不在転送 登録 | |
7 | 不在転送 解除 | |
8 | 未使用 | |
9 | 未使用 | |
0 | 外線発信 | |
* | 代理応答 | |
# | 未使用 |
このように、どの番号をダイヤルしたかによって、用途が異なるわけですね。
そして、上記の番号計画の中のダイヤル部分のことを、特番と呼びます。
上記の表では、特番0が外線発信となっていることがわかりますね。
なぜ外線発信が特番0なのかというと・・・
「0」を押してから外線をかけるという操作は、昔からの慣例のようなもので、それが今も引き続き継承されているだけのことです。
別に「0」じゃなくてもOK
「0」をダイヤルして外線発信するのは、あくまでもビジネスフォンの初期設定だからであって、別に他の番号をダイヤルしても発信させるようにすることは可能です。
たとえば「*」や「8」をダイヤルしてから、外線発信させることも可能なわけです。
受話器を上げるだけで外線を捕捉する設定にすることもできる
いちいち受話器を上げてから「0」を押して外線発信をするのは面倒だ!
という場合は、受話器を上げた時点で外線を自動的に捕捉する設定にしておくこともできます。
ただし、この設定はビジネスフォン工事会社によるデータ設定が必要となります。
最後に
とりあえずビジネスフォンの内線電話機で「0」をダイヤルしたら外線発信に切り替わる。
という風に認識しておけば問題ないです。多分。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。