ビジネスフォンを業者に頼らずに自分達だけで設置したい。
そう考えるかたもいらっしゃるかと思います。
ビジネスフォンの自己設置はおすすめできません
いきなりで申し訳ありませんが、ビジネスフォンを自分たちで設置することはおすすめできません。
というわけで、その理由について順番に説明していきましょう。
ビジネスフォン設置には「工事担任者」資格が必要
ビジネスフォンの設置工事を自分達で行うためには、「工事担任者」という国家資格が必要になります。
工事担任者には次の資格区分が設けられていて、その資格区分ごとに工事可能な範囲が異なります。
AI第三種
- 1回線のアナログ回線
- 1回線のISDN回線(INS64回線)
これらに端末設備等を接続するための工事
AI第二種
- 50回線以下のアナログ回線
- 50ch以下のISDN回線(INS64回線、INS1500回線)
- 内線数200回線以下
これらに端末設備等を接続するための工事
AI第一種
- アナログ回線(制限無し)
- ISDN回線(制限無し)
- 内線数(制限無し)
これらに端末設備等を接続するための工事全て
DD第三種
- 1Gbps以下のインターネット接続工事
DD第二種
- 100Mbps以下のネットワーク接続工事
- 1Gbps以下のインターネット接続工事
DD第一種
- デジタル回線(ISDN回線除く)に端末設備等を接続するための工事全て
AI・DD総合種
- AI第一種の工事すべて
- DD第一種の工事すべて
このように、内線の設置台数、収容する回線数及び回線の種類に応じて、工事担任者の資格もいくつかに分かれており、その資格で定められた範囲を超える作業は行ってはならないことになっています。
ビジネスフォンの設定は一般には情報開示されていない
ビジネスフォンの設定方法については原則として、各メーカーの販売店にしか情報開示されていません。
- 専用のビジネスフォン設定ソフトをパソコンにインストールする必要がある
- 専用のビジネスフォン接続ケーブルが必要
- ID、パスワードが必要など
様々な専用工具、部材が必要
実際にビジネスフォンの設置工事をするにあたっては、様々な専用工具、部材が必要となります。
仮にそれらのものがそろっていたとしても、プロと素人では施工スピードや実際の仕上がりに大きな差があります。
ビジネスフォン工事はプロに任せるのが一番
ビジネスフォンはルーターやスイッチングHUBのようなネットワーク機器と異なり、一般ユーザーが手を出すには敷居が高いものとなっています。
というか基本的に手出しできないようになっています。
無理して自分たちでビジネスフォンを設置するのではなく、信用できるプロのビジネスフォン業者にお願いするのが一番確実です。
しっかりと打合せをして、将来の拡張性、メンテナンス性などを考慮してビジネスフォンを導入するようにしたほうが、良い結果が得られることでしょう。
ビジネスフォン工事はプロに任せるのが一番です。
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