落雷やビルの定期点検などで、建物が停電になることがありますが、ビジネスフォンの停電時にはいくつかの注意すべき点があります。
【1】事前にビジネスフォンの設定のバックアップを取っておく
ビジネスフォンの電源を落とす前に、事前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
バックアップ作業は基本的には設置業者にしかできませんので、停電時には事前に手配をしておきましょう。
古い機種は要注意
設置されてから10年以上経過しているような機種は、バックアップデータを取ることができない場合もあります。
また、停電から復電しても起動しない、あるいは起動してもデータが初期化されてしまう場合もあります。
落雷などでの突然の停電はどうしようもありませんが、ビルの停電などがある場合は、設置業者に事前に相談するようにしましょう。
【2】正しい手順でビジネスフォンをシャットダウンする
ビジネスフォンは機種によって電源の落とし方も多種多様です。
- シャットボタンを押してから電源を切る
- メイン筐体の電源を切ってから、サブ筐体の電源を切る
- 筐体内の電源パッケージだけ先にシャットダウン操作を行い、その後装置全体の電源を落とす
ビジネスフォンは、手順通りに電源を落とさないと、正常に起動しないことがあります。
ビジネスフォンは正しい手順でシャットダウンすることが大事なのです。
バッテリーを消耗してしまうのを防ぐ
ビジネスフォンは停電などで電源の供給が止まっても、内蔵しているバッテリーである程度の時間は稼働を続けます。
しかし、バッテリーが空になると、ビジネスフォンの電源が落ちます。
計画的な停電で長時間電源が使えない状態になる場合は、事前にビジネスフォンの電源を落としておかないと、自動的にバッテリーで動作してしまい、バッテリーの電力が空になってしまいます。
バッテリーが空になると、再度充電に時間がかかります。こういったことを繰り返しているとバッテリーの寿命が縮んだり、いざというときに充電が不十分で役割を果たせない、というようなことになりかねません。
バッテリーの消耗を防ぐためにも、かならず電源を落とすように心がけましょう。
【3】復電時は正しい手順で起動させる
停電が終わり復電したら、ビジネスフォンの電源を立ち上げます。
電源の立ち上げも正しい手順で行う必要があります。
ビルディングブロック方式のビジネスフォンなどでは、増設架の電源を全て立ち上げてから最後に基本架の電源を立ち上げます。
立ち上げ手順を間違えると、故障してしまう機器もありますので、注意が必要です。
正しい手順でビジネスフォンを起動させましょう。
【4】ビジネスフォンを起動させたら動作確認をする
ビジネスフォンが起動したら、問題なく使用できるかどうか電話機の動作確認を行います。
- 内線の発信、着信は問題ないか
- 外線の発着信が正常にできるか
- 着信ベルは正常か
- 通話音量に問題はないか
- 液晶画面にちらつきなどないか
- 時計表示は正常か
全てを確認することは難しいかもしれませんが、ランダムにピックアップしてでもいいので動作確認はしておくに越したことはありません。
最後に
ビジネスフォンもパソコンやサーバと同じように、正しい手順で電源を落とす必要があります。
一昔前のビジネスフォンのように単純に電源を落とせばいいというものではありません。
中にはハードディスクのような、故障しやすい機器を搭載しているものもありますので、電源を落とすときには注意が必要です。
ビジネスフォンの電源は、基本的には落とさないことが前提となっています。
どうしても落とさなければならない時は、ビジネスフォン工事会社に相談の上、停電に対処しましょう。
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