相手にフリーダイヤルの番号を通知したくはありませんか?
ビジネスフォン・PBXにフリーダイヤル(フリーコール)の番号が着信するようになっている。
しかし、こちらから相手にかけるときは普通の電話番号(03、06など)を相手に通知してしまう。
フリーダイヤルでかかってきた相手に折り返し電話をかけるときに、同じフリーダイヤルの番号を通知したいんだけど、どうしたらいいのかわからない。
フリーダイヤルは基本的には着信に対しての契約
フリーダイヤル、フリーコールなど「0120」「0800」ではじまる電話番号は、あくまでも着信に対しての契約になります。
フリーダイヤルには契約の元となる普通の電話番号がある
フリーダイヤルの電話番号は単独で契約できるわけではなく、普通の電話番号に関連付けての契約になります。
そのため元となる普通の電話番号が必ずあるのです。
フリーダイヤルの関連付け例
- 「03-xxxx-xxxx」に「0120-xxx-xxx」を付加する
- 「06-xxxx-xxxx」に「0800-xxx-xxxx」を付加する
ビジネスフォンでは普通の電話番号に対してデータを設定する
ビジネスフォンではフリーダイヤルが関連付けられた普通の電話番号に対して様々なデータを設定を行います。
03-xxxx-xxxx が内線100に着信する設定にされているのであれば、0120-xxx-xxx も同じく内線100に着信します。
フリーダイヤルはあくまでもその普通の電話番号と同じ動作をするに過ぎないのです。
ふつうにフリーダイヤルを契約しただけでは相手には通知できない
フリーダイヤルはあくまでも着信がメインの契約なので、ふつうに契約をしただけでは相手にフリーダイヤルの番号を通知することはできません。
特定番号通知サービスで相手に通知をする
相手にフリーダイヤルの番号を通知させるためには「特定番号通知サービス」を別途申し込む必要があります。月額110円(税抜 100円)です。
特定番号通知サービスとは
特定番号通知サービスとは、フリーダイヤルを契約している電話回線もしくは電話回線群のいずれかから発信したときに相手にフリーダイヤルの番号を通知できるサービスです。
特定番号通知サービスの契約例(同じ電話回線群)
- 03-xxxx-1111(代表)、フリーダイヤル0120-xxx-xxx契約あり
- 03-xxxx-2222(子)
- 03-xxxx-3333(子)
電話番号がすべて同じ代表組に所属しているので、特定番号通知サービスで03-xxxx-1111、2222、3333のいずれかの中からフリーダイヤルを相手に通知させることができます。
特定番号通知サービスの契約例(異なる電話回線群)
- 03-xxxx-1111(代表)、フリーダイヤル0120-xxx-xxx契約あり
- 03-xxxx-2222(子)
- 03-xxxx-3333(単独)
この場合、フリーダイヤルを相手に通知できるのは 03-xxxx-1111 と 2222 の2番号だけとなります。
03-xxxx-3333 は違う電話回線群になるので違う群のフリーダイヤルを相手に通知させることはできません。
INS64、INS1500、LAN直収のIP電話などはビジネスフォン側での設定が必要
INS64、INS1500、LAN直収のIP電話の場合は、ビジネスフォン側で発信者番号通知の設定をする必要があります。
ビジネスフォンでの設定例
内線100から03-xxxx-3333の回線を使って0120-xxx-xxxを相手に通知する場合
- 内線100 は外線発信時に 03-xxxx-3333 の回線を自動的に捕捉
- 内線100 の発番号通知の番号を 0120xxxxxx で設定
- もしくは 03-xxxx-3333 の発番号通知の番号を 0120xxxxxx で設定、内線100 は発番号通知の番号設定なし
アナログ回線の場合はビジネスフォンで相手に通知する発番号を設定することができないので、電話回線そのものの発番号に依存するしかありません。
最後に
フリーダイヤル(フリーコール)はふつうに契約するだけでは、相手に「0120」や「0800」から始まる電話番号を通知することはできません。
- フリーダイヤルの番号を相手に通知したいときは「特定番号通知サービス」の契約が必要
- ビジネスフォン・PBX側でも「0120」「0800」を相手に通知するための設定も必要になる
相手にフリーダイヤル(フリーコール)の0120や0800などの番号を通知するためには上記のような手順が必要になる、ということを頭の片隅にでも置いといてくださいね。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。