- 中規模容量タイプでは足りない
- 内線電話機を300台程度設置したい
- 外線を100本程度収容したい
そんな場合は、大規模容量タイプのビジネスフォンを選択することになりますが・・・。
ビジネスフォンの「大規模」の定義がメーカーによって異なる
ビジネスフォンのシステム容量はメーカー、機種によって当然異なります。
メーカーによっては100台くらいで大規模容量タイプと定義していても、別のメーカーでは100台は中規模容量タイプとして定義されていることもあります。
ビジネスフォンは新機種が出るたびに容量が拡張される傾向にある
ビジネスフォンの前身は【ボタン電話】や【キーテレホン】と呼ばれる、PBXの小型版のようなもので、設置台数はせいぜい数十台程度まででした。
しかし現在発売されているビジネスフォンは、容量の大きなものであれば1000台近くまで設置可能な機種もあり、ビジネスフォンの容量は年々拡張されている傾向にあります。
大規模容量タイプのビジネスフォンか、あるいはPBXか
電話機の設置台数が数百台規模になってくると、ビジネスフォンにするか、あるいはPBXにするかの選定が難しくなってきます。
単純に、ビジネスフォンでも容量をカバーできるのですが、設置台数が多くなるとそれに伴いシステムの耐久性も考慮に入れる必要があります。
容量面・機能面・耐久性などを考慮して、ビジネスフォンかPBX、選択に困った場合は次の項目を参考にしてみてはいかがでしょうか。
ビジネスフォンを選択したほうが良い場合
- 容量、機能ともに問題なし
- ビジネスフォンでしか利用できない機能がある
- 導入費用をとにかく安くおさえたい
- 今後の増設次第では、容量が足りなくなる可能性があるが、やりくりはできそうだ
- どうしてもPBXに取り替える必要が出てきた場合はその時考えたらいい
PBXを選択したほうが良い場合
- 大規模容量ビジネスフォンでは容量面で不安があるが、PBXでは問題ない
- PBXでしか利用できない機能がある
- 運用上、システムダウンは許されないのでシステムの耐久性を重視
- 導入費用は抑えたいが、システムの信頼性を落とす訳にはいかない
- ビジネスフォンでは、今後の増設のしかた次第では、取替えざるを得ない可能性も考えられるので無駄な出費は抑えたい
最後に
大規模容量ビジネスフォンで、システム容量の限界に近い運用を強いられる場合は、PBXを選択したほうが安全です。
システム容量が限界に近い状態で、運用中に高いトラフィックが発生すると、CPUの処理能力が追いつかずに動作が不安定になることがあります。
最悪の場合システムダウンも考えられます。
PBXであればCPU、基板、電源系の二重化ができるので、高トラフィックでもシステムダウンすることはまずありません。
いずれにせよビジネスフォン・PBXのシステム容量には、少し余裕をもたせて稼働させるように心がけましょう。
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