中規模容量タイプのビジネスフォン、といってもこれまたメーカーや機種によってシステム容量は異なってくるわけですが、次くらいの数が目安になってきます。
- 内線は100台程度まで
- 外線は30本程度まで
小規模容量タイプのビジネスフォンよりカバーする範囲が広い
中規模容量タイプのビジネスフォンは、小規模容量タイプに比べて、カバーする範囲がより広くなっています。
- システム容量の幅が広い
- 小規模容量では実装されていなかった機能が実装されていることがある
- 接続できる機器の種類が多い (例:PHSを使用できる)
- 収容できる外線の種類が多い (例:INS1500回線、専用線を収容できる)
大規模容量タイプの機器を流用できることがある
ビジネスフォンは大きく分けて小・中・大規模容量タイプに別れます。
その中でも、中規模容量タイプと大規模容量タイプでは、共通の機器を使用していることが多かったりします。
ということは、次のような時にメリットが出てくることがあります。
- 中規模容量タイプから大規模容量タイプに変える必要が出てきたときに、流用できる機器の分だけコストを抑えることができる
- 複数拠点ある場合、中規模容量タイプか大規模容量タイプのいずれかで統一しておけば、拠点間で機器の流用ができる
残念ながら中規模容量タイプのビジネスフォン主装置は壁掛け設置ができないことが多い
小規模容量タイプのビジネスフォンは、一体型の小さな筐体でできているので、専用の壁掛け金具を取り付けることで壁掛け設置が可能です。
中規模容量タイプのビジネスフォンは、複数の筐体を組み合わせて設置するいわゆる「ビルディングブロック方式」が前提となっています。
当然サイズも大きくなりますし、それなりに重たくなります。
それゆえに、最初から壁掛け設置をしない前提で設計しているビジネスフォンメーカーもあります。
壁掛け設置できるのは、小規模容量タイプまで、と考えておいたほうがいいでしょう。
19インチラックに搭載することが多くなってきている
最近はビジネスフォンに次のような回線や端末を接続する機会が増えてきています。
- ひかり電話、KDDI光ダイレクトといったIP電話
- インターネットVPN、IP-VPNを利用した専用線
- 有線、無線LANに接続して利用するIP電話機
このようなことから、ビジネスフォン周辺には、上記に関連したネットワーク機器が欠かせなくなってきています。
これらの機器をビジネスフォン周辺に無計画に設置してしまうと、機器とケーブルで雑然とした状態になっています。
そこで最近では19インチラックにビジネスフォン、並びにネットワーク機器を集約するケースが多くなってきています。
ビジネスフォン本体も19インチラック用の金具を取り付けることで、無理なく搭載することができます。
19インチラック搭載に特化したモデルを製造しているメーカーもあるくらいです。
19インチラックにビジネスフォンとネットワーク機器を搭載することのメリット
- ビジネスフォン主装置と、ネットワーク機器を整理整頓して収容できる
- 19インチラックには、ケーブルを整理するためのオプションが充実している
- メンテナンス時以外は19インチラックは閉じられているので、機器の騒音の低減、ホコリの防止にもなる
- 19インチラック本体を耐震設置しておけば、搭載機器に一括して地震対策できる
- 19インチラックの扉に施錠することができるため、セキュリティ面でも安心
- 何より機器類やケーブルがラック内に隠されるので見た目がいい
19インチラックは少々値段ははりますが、様々な機器に流用できるので、おすすめです。
最後に
小規模容量タイプ、中規模容量タイプのビジネスフォンは世間で一番出回っているラインアップになります。
中規模容量タイプになると、内線電話機の台数も増え、導入費用も馬鹿になりません。
導入、取替の際には電話回線の契約の見直しも並行して行うようにしましょう。
月額料金、通話料金のコストダウンがうまくいけば、月々のリース料金分くらいは浮いてくるかもしれません。
導入、取替の際はじっくりとご検討ください。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。