無線LAN対応の携帯電話 (デュアル携帯端末) を、ビジネスフォン・PBXの内線電話機として活用することができます。
【1】社内では内線、社外では携帯として使える
無線LAN対応の携帯電話 (デュアル携帯) を、ビジネスフォン・PBXの内線電話として使用することができます。
- 社内では内線電話として利用
- 社外では携帯電話として利用
無線LAN対応の携帯電話 (デュアル携帯) は、社内 (オフィスモード) と 社外 (公衆モード) の2つのモードを使い分けることで、内線電話としての機能、携帯電話としての機能を両立させています。
社内と社外の2つのモードは、電波の状況に応じて自動的に切り替わるので、特に気にする必要はありません。
- 社内では、無線LAN上で動作する内線機能を優先
- 社外では、公衆網で動作する携帯電話を優先
【2】デュアル携帯にすることのメリット
携帯電話と内線電話機の同一化によるコストの削減
携帯電話を内線として使えるので、固定電話タイプの内線電話機の数を減らすことができます。
シームレスな環境への対応と機会損失の削減
無線LANの電波範囲内であれば、どこでもシームレスに内線として通話ができるようになります。
席を外しても内線の取り次ぎや、外線着信に応答できるので、機会損失の削減が可能です。
レイアウト変更時にかかる配線費用の軽減
携帯なので、電話線が必要ありません。その分レイアウト変更時にかかる配線工事の費用を軽減することができます。
PCと合わせて無線LAN環境を構築することで、アドレスフリーオフィスの実現
業務で使用するパソコンをノート型にして、無線LAN環境を構築してしまえば、自分の席にとらわれることなく、社内のどこでも仕事ができる、アドレスフリーオフィスを実現できます。
【3】デュアル端末にすることのデメリット
社内に音声通信を優先とした、無線LAN環境を構築する必要があるため、イニシャルコストがかかる
社内の各所で無線LANを使えるようにするためには、無線LANのアクセスポイントを各所に設置しなければなりません。
無線LANアクセスポイントの機器費、配線工事費、構築費などなど、イニシャルコストがそれなりにかかります。
端末が故障すると内線機能、携帯機能の両方が使用できなくなる
携帯を内線として使うので、携帯が故障してしまうと、内線も当然使えなくなります。
携帯と内線がいっぺんに使えなくなりますので、故障したときのリスクは高くなります。
無線LANの電波状態が悪くなると、内線機能に不具合が生じる
無線LANは目に見えない電波で通信を行うため、場所や環境によっては、電波状態が悪くなることもあります。
電波が悪い状態だと、内線としての利用ができなかったり、通話中の音質が著しく悪くなることもあります。
社外では内線としては使えない
社内の無線LAN環境でのみ、内線として使えるので、社外に出ると当然内線としては、利用できません。
最後に
最近では、いわゆるガラケーからスマートフォンへのシフトが進んでおり、無線LAN対応の携帯電話 (デュアル) 携帯を選択する機会が減ってきているのが現状です。
今後はスマートフォンを内線として活用する機会が増えてくるのは間違いないでしょう。
いずれにせよ導入するためには高額な初期導入費用がかかるためメリット、デメリットの双方を考慮した上で、検討するようにしましょう。
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