LCR発信とは市外発信や県外発信時などに外線発信するときに最安値のキャリアを自動的に選択してくれる機能です。
LCRは「Least Cost Routing」の略
LCR発信のLCRは「Least Cost Routing」の略で最安値の電話回線を自動的に選択する機能のことです。
電話の通話料金は電話回線によって当然異なります
電話の通話料金は次の要素によって異なってきます。
- 電話会社(通信キャリア)
- 通話時間
- 通話の時間帯(昼・夜・深夜)
- 通話距離
ビジネスフォン・PBXに各電話会社の電話回線に応じた通話料金テーブルを登録
LCR発信を利用するためにはビジネスフォン・PBXに各電話会社(各通信キャリア)の電話回線に応じた通話料金テーブルが登録されている必要があります。
ビジネスフォン・PBXに接続された内線電話機からLCR発信をすると、ダイヤルした内容に応じて通話料金テーブルを参照し最安値となる電話回線を自動的に選択します。
LCR発信での自動選択の例
- 電話番号○○-○○○○-1111にかけた場合A社の電話回線を自動的に選択
- 電話番号○○-○○○○-2222にかけた場合「0033」を頭に自動的に付加して発信する
- 電話番号○○-○○○○-3333にかけた場合B社の電話回線を自動的に選択し「0077」を頭に自動的に付加して発信する
LCR発信の動作概要
LCR発信機能を使って外線発信を行うと、相手の電話番号に応じて、一番安い電話会社(キャリア)の電話回線を自動的に使用します。
01xxxxxxxxをダイヤルした場合のLCR発信例
- 内線電話機の受話器を上げる
- 外線発信特番(たとえば「0」)をダイヤルする
- 01xxxxxxxxをダイヤルする
- 自動的に最安値となる電話会社Aの電話回線を捕捉して発信する
03xxxxxxxxをダイヤルした場合のLCR発信例
- 内線電話機の受話器を上げる
- 外線発信特番(たとえば「0」)をダイヤルする
- 03xxxxxxxxをダイヤルする
- 自動的に最安値となる電話会社Bの電話回線を捕捉して発信する
06xxxxxxxxをダイヤルした場合のLCR発信例
- 内線電話機の受話器を上げる
- 外線発信特番(たとえば「0」)をダイヤルする
- 06xxxxxxxxをダイヤルする
- 自動的に最安値となる電話会社Cの電話回線を捕捉して発信する
最後に
LCR発信はひかり電話やKDDI光ダイレクトなどのIP電話や法人向けの固定電話サービスが多くをしめる現在ではほとんど使われることがない機能となっています。
複数の電話会社の電話回線を相手先に応じて導入するよりも、ひとつの電話会社の電話サービスに集約したほうがコストメリットが大きくなっているからです。
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