ビジネスフォン・PBXで使う特定の内線電話機と特定の電話回線を1対1で接続します。
内線FAXや他のビジネスフォン・PBXとのビハインド接続時に使用
内線によっては、電話回線と1対1で接続したほうが、運用上良いケースもあります。
- 一般内線として収容したFAXと電話回線
- ビジネスフォン・PBX間をビハインド接続したときの「上位のビジネスフォン・PBXの内線」と「下位のビジネスフォン・PBXの内線」
内線FAX専用の電話回線を確保
たとえば一般内線として接続された内線FAXにはFAX専用で電話回線を確保しておく必要があります。
内線と電話回線とで1対1で接続する設定にしておけば、他の内線電話機からその電話回線に干渉されることはありません。
内線FAXから発信するときの動作例
- 内線FAX(内線20)の送信ボタンを押してFAX送信する
- 03xxxxxxxxの電話回線を自動的に捕捉して発信する
内線FAXに着信したときの動作例
- 電話回線03xxxxxxxxに着信する
- 03xxxxxxxxと結びついた内線FAX(内線20)に着信し、FAXを受信する
ビハインド接続した「上位のビジネスフォン・PBXの内線」と「下位のビジネスフォン・PBXの内線」を1対1で接続する
ビハインド接続で上記のように接続するケースでは次のように接続します。
- 「上位のビジネスフォン・PBX」からは一般内線を送り出す
- 「下位のビジネスフォン・PBX」は送られてきた一般内線をアナログ回線(外線)として収容する
「上位のビジネスフォン・PBX」から「下位のビジネスフォン・PBX」に接続する一般内線
- 一般内線10
- 一般内線11
- 一般内線12
- 一般内線13
- 一般内線14
「上位のビジネスフォン・PBX」から送られた一般内線を「下位のビジネスフォン・PBX」に外線として収容する
- 一般内線10→外線1として収容
- 一般内線11→外線2として収容
- 一般内線12→外線3として収容
- 一般内線13→外線4として収容
- 一般内線14→外線5として収容
「上位のビジネスフォン・PBX」の内線と「下位のビジネスフォン・PBX」から送られた一般内線を1対1で結びつける
- 外線1(一般内線10)→PHS内線10
- 外線2(一般内線11)→PHS内線11
- 外線3(一般内線12)→PHS内線12
- 外線4(一般内線13)→PHS内線13
- 外線5(一般内線14)→PHS内線14
「下位のビジネスフォン・PBX」の特番の設定例
特番1をダイヤル
通常のPHS内線として内線発信する
- 内線10のPHS子機から「11」とダイヤルすると内線11のPHS子機を呼び出す
特番2をダイヤル
ビハインド接続された一般内線を自動的に捕捉して上位のビジネスフォン・PBXの内線として内線発信する
- 内線11のPHS子機から「20」とダイヤルすると親側ビジネスフォン・PBXの内線20の多機能電話機を呼び出す
特番0をダイヤル
ビハインド接続された一般内線を自動的に捕捉して上位のビジネスフォン・PBXに収容された電話回線(外線)を捕捉して外線発信する
- 内線12のPHS子機から「0+03xxxxxxxx」とダイヤルすると上位のビジネスフォン・PBXに収容された電話回線(外線)を捕捉して「03xxxxxxxx」に外線発信する
- 特番0は閉番号設定にしておく(「0」も相手のダイヤル内容として含む)
「下位のビジネスフォン・PBX」の内線を使ったときの動作例
下位のPHS子機(内線11)から下位のPHS子機(内線12)を呼び出す
- PHS子機(内線11)から「12」とダイヤルする
- PHS子機(内線11)の通話ボタンを押す
- PHS子機(内線12)を内線呼出する
- PHS子機(内線12)が応答すると通話状態になる
下位のPHS子機(内線13)から上位の多機能電話機(内線24)を呼び出す
- PHS子機(内線13)から「24」とダイヤルする
- PHS子機(内線13)の通話ボタンを押す
- 下位ビジネスフォン・PBXにビハインド接続されている上位の一般内線13を自動的に捕捉する
- 上位の一般内線13から上位の多機能電話機(内線24)を呼び出す
- 上位の多機能電話機(内線24)が応答すると通話状態になる
下位のPHS子機(内線14)から上位のビジネスフォン・PBXに収容されている外線を使って外線発信する
- PHS子機(内線14)から「0+03xxxxxxxx」とダイヤルする
- PHS子機(内線14)の通話ボタンを押す
- 下位ビジネスフォン・PBXにビハインド接続されている上位の一般内線14を自動的に捕捉する
- 上位の一般内線14から「0+03xxxxxxxx」に外線発信する
- 「03xxxxxxxx」が応答すると通話状態になる
最後に
内線と外線を1対1で結びつけるケースは現在ではあまり見かけることはありません。
ビジネスフォン・PBXをビハインド接続して内線と外線を1対1で結びつけるケースなどはPHS絡みでよく使われたものです。
もともと使っているビジネスフォン・PBXにPHSを新たに導入したくても次のような理由で導入できないことがあったとします。
- そもそも機種が古いためPHSに対応していない
- PHSアンテナパッケージを収容しきれない
- ビジネスフォン・PBXを入れ替えるほどの予算がない
このような場合にPHS用に別途ビジネスフォン・PBXを設置して、ビハインド接続を行うというパターンが一番多く見受けられます。
「既存のビジネスフォン・PBXの内線」と「新たに設置した下位のビジネスフォン・PBXの内線」の間でスムーズに通話を行うために役に立つのが「内線と外線を1対1で結びつける」なのです。
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