ビジネスフォン・PBXの内線電話機でつかう外線発信特番を複数に分けて、ビジネスフォン・PBXに収容している電話回線(局線)の使い分けをします。
外線発信特番ごとに発信する電話回線を分ける
複数の電話回線を意図的に使い分けて使用したいときに、必要な数だけ外線発信特番を設定します。
- 電話代行などで代行する顧客に応じて電話番号を使い分ける
- 電話料金の切り分け
- 相手に通知する発信者番号通知を使い分ける
特番での操作ならどんな内線電話機でも利用できる
多機能電話機であれば外線発信特番を分けなくてもファンクションキーに外線ボタンや仮想内線ボタンを割りつけて電話回線を簡単に使い分けることが可能です。
しかし次のような電話機にはファンクションキーが実装されていないので多機能電話機のような使い方はできません。
- 一般電話機
- デジタルコードレス子機(PHS子機)
- デュアル携帯
- SIP電話機
特番での操作ならダイヤルさえできればどんな内線電話機でも利用ができるわけです。
外線発信特番ごとに発信する電話回線を分けた場合の動作概要
外線発信特番「0」をダイヤルすると電話回線A(○○-○○○○-1111)で発信
- 内線電話機の受話器を上げる
- 外線発信特番「0」をダイヤルする
- 電話回線A(○○-○○○○-1111)を捕捉する
- 相手の電話番号をダイヤルする
- 相手の電話を呼び出す
- 相手の電話には○○-○○○○-1111が通知される
外線発信特番「1」をダイヤルすると電話回線B(○○-○○○○-2222)で発信
- 内線電話機の受話器を上げる
- 外線発信特番「1」をダイヤルする
- 電話回線B(○○-○○○○-2222)を捕捉する
- 相手の電話番号をダイヤルする
- 相手の電話を呼び出す
- 相手の電話には○○-○○○○-2222が通知される
外線発信特番「2」をダイヤルすると電話回線C(○○-○○○○-3333)で発信
- 内線電話機の受話器を上げる
- 外線発信特番「2」をダイヤルする
- 電話回線B(○○-○○○○-3333)を捕捉する
- 相手の電話番号をダイヤルする
- 相手の電話を呼び出す
- 相手の電話には○○-○○○○-3333が通知される
外線発信特番「3」をダイヤルすると電話回線C(○○-○○○○-4444)で発信
- 内線電話機の受話器を上げる
- 外線発信特番「3」をダイヤルする
- 電話回線B(○○-○○○○-4444)を捕捉する
- 相手の電話番号をダイヤルする
- 相手の電話を呼び出す
- 相手の電話には○○-○○○○-4444が通知される
最後に
外線発信特番を複数設定して使い分けるということは実はあまりありません。
しかし実際には「使い分けできたらいいのになぁ」という声も少なくなかったりします。
逆にあらかじめ外線発信特番を分けて設定してもらったものの、全然使い分けしていない、あるいは外線発信特番を分けていることすら忘れていた、というケースもあります。
実際に運用してみないとわからないものですね。
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