災害などで停電が発生し、ビジネスフォンがダウン。
停電電話機があるからとりあえず安心!
と思っていたら停電電話機が動作しない!
一体どうして?
そもそも停電電話機とは一体どういうものなのか?
停電電話機はビジネスフォンやPBXが停電などでシステムダウンしたときでも使える電話機のことです。
停電電話機へ切り替わる手順
- 地震などの災害で停電が発生
- ビジネスフォンにはバッテリーが内蔵されているので一定時間は正常に動作しつづける
- バッテリーが切れるとビジネスフォンが完全に停止
- ビジネスフォンに収容されている外線回路が自動で切り替わり、停電電話機へ直結される
- 外線と直結された停電電話機は、外線として発信・着信ができるようになる
外線と停電対応電話機が直結されることにより、ビジネスフォンが動作していなくても外線だけは使える状態になるわけです。
停電電話機にはさまざまな種類がある
停電電話機といっても外線、内線の組み合わせに応じてさまざまな種類にわかれます。
停電電話機の外線と内線の組み合わせ
【外線】アナログの場合
- 【外線】アナログ、【内線】一般電話機、6極2芯×1本を接続
- 【外線】アナログ、【内線】多機能電話機(スター配線)、6極4芯×1本を接続
- 【外線】アナログ、【内線】多機能電話機(スター配線)、6極4芯×1本と6極2芯×1本の合計2本を接続
- 【外線】アナログ、【内線】多機能電話機(バス配線)、6極6芯×1本を接続
【外線】INS64(U点)の場合
- 【外線】INS64(U点)、【内線】多機能電話機(スター配線)、6極4芯×1本を接続
- 【外線】INS64(U点)、【内線】多機能電話機(スター配線)、6極4芯×1本と6極2芯×1本の合計2本を接続
- 【外線】INS64(U点)、【内線】多機能電話機(バス配線)、6極6芯×1本を接続
【外線】INS64(T点)の場合
- 【外線】INS64(T点)、【内線】多機能電話機(スター配線)、6極6芯×1本を接続
- 【外線】INS64(T点)、【内線】多機能電話機(スター配線)、8極8芯×1本を接続
停電用の多機能電話機は「多機能ライン+外線ライン」の接続になるため、芯線数が増える
一般電話機であれば、停電になると単純に外線に置き換わるだけのことなので、芯線数は2芯のままです。
一方、停電用の多機能電話機は内線として使用するための「多機能ライン」に外線を置き換えることができません。
「多機能ライン」とは別に「外線ライン」が必要になるので、どうしても芯線数が増える形になります。
多機能電話機の場合、停電用と通常用の見た目がほとんど同じ
停電用の多機能電話機の見た目は通常の多機能電話機と全く一緒、あるいはほとんど同じであることが多いです。
気軽に電話機を入れ替えたりしてしまうと、どこに停電用がついているのか探すのに苦労することになってしまいます。
停電電話機が正常に動作しなくなる「よくある原因」
- レイアウト変更時に停電電話機と多機能電話機の線を入れ替えて接続した。
- 電話回線の種類を変更した。(アナログ回線からINS64回線、あるいはひかり電話に変更した、等)
- モジュラーケーブルを6極4芯のものから6極2芯のものに入れ替えた。
- 最初から停電電話機に停電接続されていなかった。あるいは誤った接続がされていた。
- 停電対応電話機の停電回路が故障していた。(ビジネスフォン、PBX本体あるいは停電対応電話機の故障)
最後に
停電電話機は停電時にしか動作を確認することがほとんどありません。
平常時は普通の内線電話機として正常に動作していても、停電時に本当に動くかどうかはまた別の問題です。
な緊急時に正常に動作しなくては停電電話機の意味がないので、少しでも心当たりがあるようでしたら、ビジネスフォン工事会社に一度確認を依頼してみてはいかがでしょうか。
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