ビジネスフォン・PBXのホテル機能の1つにチェックインがあります。
チェックインをすると、ビジネスフォン・PBXとホテルシステムは、どういった処理を行うのでしょうか?
ビジネスフォン・PBXの チェックイン の動作概要
1. 宿泊時はまずはチェックインからはじまります
ホテルに宿泊に来たお客様は、まずはフロント受付にて、チェックインの手続きをする必要があります。
ホテル側はフロント受付端末で、チェックインの処理を行います。
2. チェックインすると、ビジネスフォン・PBX、およびホテルシステムが連動します
フロント受付端末でチェックイン処理が行われると、ホテルシステム用ホストコンピュータ及びビジネスフォン・PBXを経由して、その配下の機器に情報が伝達されます。
フロント受付端末は、ホストコンピュータの配下で動作する端末なので、ビジネスフォン・PBXへは、ホストコンピュータを経由して情報が伝達されます。
3. チェックインすると、ルームインジケータのランプ状態が変わります
チェックインすると、ルームインジケータのランプ状態が、チェックインを示す状態へと変わります。
ルームインジケータは、客室の状態を表示するための機器で、空室、チェックイン、チェックアウト、清掃中、清掃完了などの状態をランプで表します。
4. チェックインすると、客室電話機の外線発信規制が解除されます
客室電話機は、チェックインされるまでは、外線発信が規制されています。
チェックインされることで、はじめて外線発信の規制が解除されます。
5. チェックインすると、客室状態変更用端末にチェックイン状態が通知されます
客室状態変更用端末(客室用コンソール)は、客室ごとに様々な設定を行う端末です。
客室ごとに外線発信を規制したり、2つの部屋を1つとして扱うコネクティングルームの設定をしたり、着信を規制したりと、他にも多くの設定を行うことができます。
チェックインすると、この客室状態変更用端末(客室用コンソール)にチェックイン状態が通知されます。
6.チェックインすると、通話料金の課金を開始します
チェックインすると、該当する客室電話機の通話料金の課金を開始します。
課金情報は、ビジネスフォン・PBXで管理するのですが、課金状況を確認、もしくは印字するときは、通話料金管理用端末を使用します。
7. チェックインすると、ボイスメールへのアクセスが可能になります
チェックインすると、ビジネスフォン・PBX配下に接続されたボイスメールサーバへのボイスメールアクセスが可能になります。
チェックインされるまでは、ボイスメールの利用は規制された状態になっています。
チェックインを取り消す場合
チェックインの予約をしていたが、急遽キャンセルになった場合には、チェックインを取り消す必要があります。
というわけで、チェックイン取消の様子を説明していきましょう。
1. 客室のチェックインを取り消します
宿泊予定だったお客様から、チェックインをキャンセルしたい旨を伝えられます。
2. フロント受付端末にてチェックイン取消の操作を行います
チェックインのキャンセルを伝えられたフロントスタッフが、フロント受付端末にてチェックイン取消の操作を行います。
3. チェックインが取り消され、客室が空室状態へと変更されます
チェックイン取消操作が行われると、該当する客室のチェックインが取り消され、空室(ベーカント)状態へと変更されます。
最後に
このように、チェックインという1つの操作を行うだけで、ホテルシステム、ビジネスフォン・PBXに接続された、様々な機器が連動してることがわかります。
ホテルシステムには、他にも 空調管理システム や VOD(ビデオ・オン・デマンド)、ケーブルテレビ といった、様々なシステムが連動するようになっていますが、これらに関しては、ビジネスフォン・PBXには直接的には関係してこないので、割愛させていただきます。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。