ビジネスフォン・PBXのホテル機能において、コネクティングルームとは、2つの部屋を1つの部屋として利用するときに使う機能です。
コネクティングルームとして使う部屋は、部屋と部屋の間の間仕切りを取り外しできるようになっていたり、部屋を行き来できる扉や通路が用意されていたりします。
主に家族・親戚の集まりや、ちょっとした団体客など、多人数での宿泊時に利用される機能です。
フロント受付端末からコネクティングルームの設定を行います
宿泊するお客様の要望に応じて、フロント受付端末か客室状態変更用端末(客室用コンソール)から、コネクティングルームの設定を行います。
コネクティングルームの情報が各端末に連動されます
フロント受付端末、もしくは客室状態変更用端末(客室用コンソール)から設定されたコネクティングルームの情報が、ビジネスフォン・PBX、およびホテルシステム用コンピュータから各ホテル関連端末に連動されます。
2つの客室を1つの部屋として利用できるようになります
コネクティングルームの設定をされた2つの部屋は、1つの部屋として利用できるようになります。
コネクトされた部屋はメインルームとサブルームに分かれます
コネクティングルームとして設定された2つの客室は、メインルームとサブルームに分かれて管理されます。
上の図では801号室がメインルーム、802号室がサブルームとして管理されています。
コネクティングルームの呼び出し方法 その1
コネクティングルーム内にある客室電話機の呼び出し方には、いくつかの方法があります。
1つ目の呼出方法はメインルームとサブルームの内線を同時に呼び出す方法です。
メインルームとサブルームの内線が同時に着信鳴動しますが、どちらかの内線が応答すると、片側の内線の着信は止まります。
コネクティングルームの呼び出し方法 その2
2つ目の呼出方法はメインルームの内線のみを呼び出す方法です。
この呼出方法では、サブルームの内線電話機は基本的には利用しません。
コネクティングルームの呼び出し方法 その3
3つ目の呼出方法はサブルームのみを呼び出す方法です。
前述の「メインルームのみを呼び出す」とは逆の動作になるだけですね。
コネクティングルームの通話料金管理の方法
コネクティングルームが設定された客室の内線電話機の通話料金管理の方法は2通りに分かれます。
1つめの方法は、メインルームとサブルームの両方を一括して通話料金管理を行う方法です。
通話料金はサブルームで通話した料金も、メインルームの内線として含めるかたちで、一括して計算される形になります。
2つめの方法は、メインルームとサブルームを分けて、それぞれの内線ごとに通話料金管理を行う方法です。
通話料金はメインルームの客室の内線と、サブルームの客室の内線ごとに集計される形になります。
最後に
コネクティングルームを利用する機会はそうそう無いかと思いますが、こういう機能もあるということだけでも覚えておいて損はありません。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。