チェックアウトされたホテルの客室は、次に清掃を行うことになります。
清掃が完了したら、清掃完了のチェックを行い、清掃チェックに合格した客室から順番に空室(ベーカント)扱いとなります。
客室の状態が空室(ベーカント)の状態へと変わることで、はじめて次のチェックインを受け入れられる状態になります。
ホテルの客室の清掃の開始と取消について、ホテルシステムと連動したビジネスフォン・PBXがどのような動きをするのか、順番に説明していきましょう。
客室の清掃
チェックアウト後の客室の清掃を始める前に、清掃スタッフは客室電話機から清掃開始の特番をダイヤルします。
ホテルによっては清掃開始のダイヤル操作は省略されることがあります。
また、客室電話機から操作するのではなく、フロント受付端末や客室状態変更用端末またはフロント電話機で操作を行う場合もあります。
客室電話機から清掃開始特番をダイヤルすると、ビジネスフォン/PBX及びホテルシステムを通じてシステム全体が連動します。
清掃開始状態の情報がそれぞれの端末へ通知され、情報が並列化されます。
清掃開始の特番をダイヤル後、清掃スタッフが客室の清掃を始めます。
チェックアウト後からチェックインまでの間にすべての客室の清掃を行います。
客室の清掃が終了したら、その客室の電話機から清掃終了の特番をダイヤルします。
ホテルによっては清掃終了の操作を省略する場合もあります。
客室電話機から清掃終了の特番をダイヤルすると、ビジネスフォン/PBX及びホテルシステムを通じてシステム全体が連動します。
客室の清掃状態が各端末へ通知され、情報が並列化されます。
清掃が終了した客室は最後に清掃スタッフの責任者が清掃終了の状態を確認します。
清掃終了の確認作業が完了したら、その客室の電話機から清掃チェック完了の特番をダイヤルします。
ホテルによってはここで清掃終了の特番をダイヤルすることもあるようです。
清掃チェック完了の特番がダイヤルされると、ビジネスフォン/PBX及びホテルシステムへと客室状態が並列化されます。
客室の清掃チェックが完了すると、その客室は空室(ベーカント)扱いとなり、次のチェックインを受け入れられる状態になります。
清掃取消
客室の清掃をキャンセルする場合には「清掃取消」の操作を行います。
客室の清掃を何らかの事情によりキャンセルすることになり、清掃取消の操作を行います。
説明の図ではフロント端末にて清掃取消の操作を行っていますが、客室電話機や業務用電話機、客室状態変更用端末でも同様の操作をおこなうことができます。
客室の清掃が取り消され、清掃待ち状態へと各端末へ通知されます。
ただし、客室の状態が「空室」だった場合は清掃待ち状態にはならず、再び「空室」状態へと戻ります。
最後に
このようにホテルの客室はチェックイン→チェックアウト→清掃→空室→チェックイン・・・といった形で運用されています。
客室の清掃の時間帯(チェックアウトからチェックインまでの時間)はどのホテルも大勢の清掃スタッフの方々が時間との戦いを繰り広げている場となっています。
その清掃スタッフの方々の作業の効率化の一つとして、この清掃ダイヤルの機能があり、ホテル機能がある訳です。
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