ビジネスフォン・PBXの内線電話機から専用線発信するときに数字の付加・削除を自動的に施して発信を行います。
専用線は各拠点間のビジネスフォン・PBX同士を接続するために用いられる
専用線は通常の電話回線とは異なり、各拠点間のビジネスフォン・PBX同士を専用につなぐためにあります。
拠点が多ければそれだけ専用線の接続数も増える
- 1対1での接続
- 1対nの接続
- n対mの接続
中には複数の拠点をタンデムして接続されるケースもある
拠点Aから拠点Dに専用線発信した場合の例
- 拠点Aから拠点Bに接続
- 拠点Bでタンデム後、拠点Cに接続
- 拠点Cでタンデム後、拠点Dに接続
接続先に応じてダイヤルした数字の付加・削除を行うこともある
専用線の接続先に応じてダイヤルした数字を付加もしくは削除して調整をする必要が出てくる場合もあります。
専用線発信の動作概要
1. 数字の付加・削除をしない場合の専用線発信例(開番号方式での専用線発信)
- 内線電話機の受話器を上げる
- 専用線の発信特番(たとえば「9」)をダイヤル(開番号方式なので発信特番は相手のダイヤル内容には含まれない)
- 相手の拠点番号(たとえば「100」)をダイヤル
- 相手の内線番号(たとえば「20」)をダイヤル
- 相手の拠点の内線番号を呼び出す
開番号方式では専用線発信用の特番からあとのダイヤル内容を相手先の番号として送出します。
- 専用線発信特番「9」
- 相手の拠点番号「100」
- 相手の内線番号「20」
上記の例だと実際に専用線に送出されるダイヤル内容は「10020」になります。(専用線発信特番「9」はダイヤル内容には含まれません)
ちなみに普通の電話回線を使って発信する外線発信(「0」発信)も開番号方式になります。
2. 数字の付加・削除をしない場合の専用線発信(閉番号方式)
- 内線電話機の受話器を上げる
- 専用線の発信特番(拠点番号の頭の桁「1」)をダイヤル(閉番号方式なので発信特番も相手のダイヤル内容に含む)
- 相手の拠点番号の残りの番号(たとえば「00」)をダイヤル
- 相手の内線番号(たとえば「20」)をダイヤル
- 相手の拠点の内線番号を呼び出す
閉番号方式で専用線発信を行うと、専用線発信特番を含めたダイヤル番号が相手先の番号となります。
3. 数字の削除をする場合の専用線発信(閉番号方式)
- 内線電話機の受話器を上げる
- 専用線の発信特番(たとえば「9」)をダイヤル(閉番号方式なので発信特番も相手のダイヤル内容に含む)
- 専用線を捕捉したあとで専用線発信特番「9」を自動的に削除する
- 相手の拠点番号(たとえば「100」)をダイヤル
- 相手の内線番号(たとえば「20」)をダイヤル
- 相手の拠点の内線番号を呼び出す
ビジネスフォン・PBXの機種によっては、専用線発信に関しては閉番号方式しか選択できないタイプのものもあります。
その場合、強制的に専用線発信特番を削除しなければなりません。(使い勝手はかわりません)
4. 数字の付加をする場合の専用線発信(開番号方式)
- 内線電話機の受話器を上げる
- 専用線の発信特番(たとえば「9」)をダイヤル(開番号方式なので発信特番は相手のダイヤル内容には含まれない)
- 相手の拠点番号(たとえば「1」)をダイヤル
- 拠点番号に不足している数字(たとえば「00」)を自動的に付加
- 相手の内線番号(たとえば「20」)をダイヤル
- 相手の拠点の内線番号を呼び出す
利用者の操作の負担を減らすために、拠点番号を全桁ダイヤルせずとも、自動的に不足分を補う設定にすることも可能です。
5. 数字の付加・削除をする場合の専用線発信
- 他の拠点(拠点A)から自局(拠点B)に専用線着信(たとえば「000+20」に着信)する
- 自局(拠点B)の拠点番号(たとえば「000」)を自動的に削除する
- 更に他の拠点(拠点C)の拠点番号(たとえば「001」)を付加する
- 更に他の拠点(拠点C)につながる専用線を自動的に捕捉(タンデムする)
- 拠点Cの内線20に専用線着信する
このように専用線の中継(タンデム)を行う場合に数字の付加・削除の両方を行うこともあります。
最後に
専用線の発信方法は拠点間の番号計画によってダイヤル内容も変わってきますが大きく分けて次の4つに分けられます。
- 内線番号をダイヤル
- 専用線発信特番+内線番号をダイヤル
- 専用線発信特番+拠点番号+内線番号をダイヤル
- 拠点番号+内線番号をダイヤル
そしてその水面下ではビジネスフォン・PBXがダイヤルした数字に付加や削除などの編集を自動的に行なっているのです。
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