【Arcstar IP Voice】とは、NTTコミュニケーションズが提供する法人向けのIP電話サービスです。
1. 【Arcstar IP Voice】の特徴
1-1. 0AB~J番号が使える
ひかり電話やKDDI光ダイレクトなどのIP電話サービスと同じように、【Arcstar IP Voice】でも「03」や「06」などから始まる0AB~J番号が利用できます。
1-2. 050番号も使える
0AB~J番号だけでなく、050番号も利用できます。
社外向けには0AB~J番号、社員間の連絡用では050番号を使う、といった運用も可能です。
1-3. 提携サービス内では無料通話ができる
【Arcstar IP Voice】なら提携しているサービス内であれば、無料通話ができます。
拠点間やグループ会社、あるいは取引先などで、下記のような提携サービスの電話を使っていれば、通話料は無料です。
- Arcstar IP Voice
- .Phone IP Centrex
- .Phoneユビキタス
- 050plus for Biz
- 050plus
- 050plus W-mode(IP電話モードは無料/携帯電話モードは有料)
- OCNドットフォン(050番号は無料/0AB~J番号は有料)
- 無料通話先プロバイダのIP電話
1-4. 無料で使える基本機能が充実している
本来であれば有料でもおかしくない機能が、基本機能として無料で利用できます。
契約している電話番号の中から、相手に通知する番号をビジネスフォンで設定することにより、相手にその番号を通知することができます。
かけてきた相手の電話番号が電話機の画面に表示されます。
複数の電話番号で代表組されたグループの代表番号に着信すると、グループ内の電話番号に順番に着信します。
・SmartPBX
・Contact Center
・UCaaS
代表組されたグループ内の電話回線から発信したときに、相手に代表番号を通知します。
・SmartPBX
・Contact Center
・UCaaS
あらかじめ指定しておいた電話番号へ、無条件で着信を転送します。
話中時に着信すると、あらかじめ指定しておいた電話番号へ着信を転送します。
着信に一定時間応答しなかったときに、あらかじめ指定しておいた電話番号へ着信を転送します。
使用しているアクセス回線や通信機器が故障して、不通になったときに、あらかじめ指定しておいた電話番号へ着信を転送します。
設定した番号への発信を規制します。
・over Universal Oneプラン
・Voiceプラン
国際電話への発信を規制します。
・over Universal Oneプラン
・Voiceプラン
情報を確認したり、各種設定を行うことができます。
- 利用サービス情報
- 工事情報
- 故障情報
・over Universal Oneプラン
・Voiceプラン
2. 【Arcstar IP Voice】ビジネスフォンへの導入パターン
【Arcstar IP Voice】では次の3つからアクセスを選択します。
- Arcstar IP Voice(Universal One)
- OCN
・Arcstar IP Voice(OCN<B>)かつ「光アクセスIP8(以上)」
・Arcstar IP Voice(OCN<B>)かつ「光アクセスIP1」または「動的IPアドレス」
・Arcstar IP Voice(OCN<C>) - Arcstar IP Voiceアクセスセット(Universal One 音声専用ギャランティアクセス)
アクセスの種類ごとのビジネスフォンへの導入パターンについて説明します。
2-1. アクセスが【Universal One】のとき
音声系の接続
アクセス回線に接続されたUniversal One ターミナルに、アナログ回線対応のVoIPゲートウェイをLANケーブルで接続します。
アナログ接続タイプのVoIPゲートウェイには次の2種類があります。
- SG1000an4(4ch・アナログ接続タイプ)
- SG1000an8(8ch・アナログ接続タイプ)
VoIPゲートウェイで作り出されたアナログ回線を、ビジネスフォン主装置内のアナログ回線パッケージに電話ケーブルで接続します。
データ系の接続
Universal One ターミナルから、パソコンなどのデータ系の端末へ接続します。
音声系の接続
アクセス回線に接続されたUniversal One ターミナルに、BRI接続対応のVoIPゲートウェイをLANケーブルで接続します。
BRI接続タイプのVoIPゲートウェイには次の2種類があります。
- SG1000is4(4ch・BRI接続タイプ)
- SG1000is8(8ch・BRI接続タイプ)
VoIPゲートウェイで作り出されたBRI回線(INS64回線のT点に相当)を、ビジネスフォン主装置内のINS64回線パッケージ(BRIパッケージ)に電話ケーブルで接続します。
データ系の接続
Universal One ターミナルから、パソコンなどのデータ系の端末へ接続します。
音声系の接続
アクセス回線に接続されたUniversal One ターミナルに、PRI接続対応のVoIPゲートウェイをLANケーブルで接続します。
PRI接続タイプのVoIPゲートウェイは次の1種類のみです。
- VR-23PRI
VoIPゲートウェイで作り出されたPRI回線(INS1500回線のT点に相当)を、ビジネスフォン主装置内のINS1500回線パッケージ(PRIパッケージ)に電話ケーブルで接続します。
データ系の接続
Universal One ターミナルから、パソコンなどのデータ系の端末へ接続します。
音声系の接続
アクセス回線に接続されたUniversal One ターミナルから、SIPコンバータを経由してから、ビジネスフォン主装置内のVoIPパッケージにLANケーブルで接続します。
SIPコンバータを必要としない場合は、Universal One ターミナルから、直接ビジネスフォンのVoIPパッケージに接続します。
データ系の接続
Universal One ターミナルから、パソコンなどのデータ系の端末へ接続します。
2-2. アクセスが【OCN】のとき
音声系の接続
アクセス回線に接続されたルータに、アナログ回線対応のVoIPゲートウェイをLANケーブルで接続します。
アナログ接続タイプのVoIPゲートウェイには次の2種類があります。
- SG1000an4(4ch・アナログ接続タイプ)
- SG1000an8(8ch・アナログ接続タイプ)
VoIPゲートウェイで作り出されたアナログ回線を、ビジネスフォン主装置内のアナログ回線パッケージに電話ケーブルで接続します。
データ系の接続
ルータから、パソコンなどのデータ系の端末へ接続します。
音声系の接続
アクセス回線に接続されたルータに、BRI接続対応のVoIPゲートウェイをLANケーブルで接続します。
BRI接続タイプのVoIPゲートウェイには次の2種類があります。
- SG1000is4(4ch・BRI接続タイプ)
- SG1000is8(8ch・BRI接続タイプ)
VoIPゲートウェイで作り出されたBRI回線(INS64回線のT点に相当)を、ビジネスフォン主装置内のINS64回線パッケージ(BRIパッケージ)に電話ケーブルで接続します。
データ系の接続
Universal One ターミナルから、パソコンなどのデータ系の端末へ接続します。
音声系の接続
アクセス回線に接続されたルータに、PRI接続対応のVoIPゲートウェイをLANケーブルで接続します。
PRI接続タイプのVoIPゲートウェイは次の1種類のみです。
- VR-23PRI
VoIPゲートウェイで作り出されたPRI回線(INS1500回線のT点に相当)を、ビジネスフォン主装置内のINS1500回線パッケージ(PRIパッケージ)に電話ケーブルで接続します。
データ系の接続
Universal One ターミナルから、パソコンなどのデータ系の端末へ接続します。
音声系の接続
アクセス回線に接続されたルータから、ビジネスフォン主装置内のVoIPパッケージにLANケーブルで接続します。
データ系の接続
Universal One ターミナルから、パソコンなどのデータ系の端末へ接続します。
2-3. アクセスが【アクセスセット】のとき
音声系の接続のみ
アクセス回線に接続されたUniversal One ターミナルに、アナログ回線対応のVoIPゲートウェイをLANケーブルで接続します。
アナログ接続タイプのVoIPゲートウェイには次の2種類があります。
- SG1000an4(4ch・アナログ接続タイプ)
- SG1000an8(8ch・アナログ接続タイプ)
VoIPゲートウェイで作り出されたアナログ回線を、ビジネスフォン主装置内のアナログ回線パッケージに電話ケーブルで接続します。
音声系の接続のみ
アクセス回線に接続されたUniversal One ターミナルに、BRI接続対応のVoIPゲートウェイをLANケーブルで接続します。
BRI接続タイプのVoIPゲートウェイには次の2種類があります。
- SG1000is4(4ch・BRI接続タイプ)
- SG1000is8(8ch・BRI接続タイプ)
VoIPゲートウェイで作り出されたBRI回線(INS64回線のT点に相当)を、ビジネスフォン主装置内のINS64回線パッケージ(BRIパッケージ)に電話ケーブルで接続します。
音声系の接続のみ
アクセス回線に接続されたUniversal One ターミナルに、PRI接続対応のVoIPゲートウェイをLANケーブルで接続します。
PRI接続タイプのVoIPゲートウェイは次の1種類のみです。
- VR-23PRI
VoIPゲートウェイで作り出されたPRI回線(INS1500回線のT点に相当)を、ビジネスフォン主装置内のINS1500回線パッケージ(PRIパッケージ)に電話ケーブルで接続します。
音声系の接続のみ
アクセス回線に接続されたUniversal One ターミナルから、ビジネスフォン主装置内のVoIPパッケージにLANケーブルで接続します。
3. 月額料金
3-1. 基本料金
3-1-1. Arcstar IP Voice
- 638円(税抜 580円)
- 110円(税抜 100円)
- 638円(税抜 580円)
3-1-2. Arcstar IP Voice アクセスセット
- 21,120円(税抜 19,200円)
- 110円(税抜 100円)
- 1,320円(税抜 1,200円)
3-1-3. Arcstar IP Voice アクセスセットライト
- 5,280円(税抜 4,800円)
- 110円(税抜 100円)
- 880円(税抜 800円)
3-2. 付加機能利用料
- 330円(税抜 300円)
あらかじめ登録した迷惑電話番号の着信を拒否します。
- 220円(税抜 200円)
非通知でかけてきた相手の着信を拒否します。
- 3,300円(税抜 3,000円)
一括であらかじめ登録した電話へ着信を転送します。
- 330円(税抜 300円)
メッセージ応答
着信したときに、音声ガイダンスで一次応答します。
留守録音
着信したときに、留守番応答し、相手のメッセージを録音します。
着信/メッセージお預かり通知メール
留守番応答したときに、あらかじめ設定したメールへ通知します。
- 1,100円(税抜 1,000円)
着信したときに、あらかじめ指定した下記の種類の番号に転送します。
- フリーダイヤル・インテリジェントサービス
- ナビダイヤル・インテリジェントサービス
0AB~J番号利用時のみ利用可
- 110円(税抜 100円)
フリーダイヤルまたはナビダイヤルの番号を相手に通知します。
3-3. VoIPゲートウェイ レンタル料金
- 1,980円(エコノミー保守、税抜 1,800円)
- 2,200円(スタンダード保守、税抜 2,000円)
- 3,960円(エコノミー保守、税抜 3,600円)
- 4,400円(スタンダード保守、税抜 4,000円)
- 1,980円(エコノミー保守、税抜 1,800円)
- 2,200円(スタンダード保守、税抜 2,000円)
- 3,960円(エコノミー保守、税抜 3,600円)
- 4,400円(スタンダード保守、税抜 4,000円)
- 5,830円(スタンダード保守、税抜 5,300円)
・24時間故障受付対応
・端末故障時、交換用端末をお客様に発送
・故障受付、駆けつけ保守ともに24時間、365日対応
3-4. 通話料金
- 8.8円(3分ごと、税抜 8円)
- 8.8円(3分ごと、税抜 8円)
- 17.6円(1分ごと、税抜 16円)
- 11円(1分ごと、税抜 10円) + 11円(1通話ごと、税抜 10円)
- 9円 アメリカ合衆国(ハワイ・グアム・サイパン除く)
- 29円 中国
- 30円 韓国
4. 初期費用
4-1. 工事費用(Arcstar IP Voice)
- 2,200円(税抜 2,000円)
- 1,100円(税抜 1,000円)
複数の工事があっても1つの工事とする。
・夜間帯(17:00~翌8:29)
・年末年始
- 2,200円(税抜 2,000円)
・Universal Oneベストエフォートアクセス
・OCN
・SmartPBX
・Contact Center
・UCaaS
・夜間帯(17:00~翌8:29)
・年末年始
4-2. VoIPゲートウェイ レンタル工事費
お客様設置(1台ごと)
- 8,800円(お客様設置、税抜 8,000円)
オンサイト設置(1台ごと)
- 27,500円(1台目、税抜 25,000円)
- 17,600円(2台目以降、税抜 16,000円)
お客様設置(1台ごと)
- 8,800円(お客様設置、税抜 8,000円)
オンサイト設置(1台ごと)
- 27,500円(1台目、税抜 25,000円)
- 17,600円(2台目以降、税抜 16,000円)
お客様設置(1台ごと)
- 8,800円(お客様設置、税抜 8,000円)
オンサイト設置(1台ごと)
- 27,500円(1台目、税抜 25,000円)
- 17,600円(2台目以降、税抜 16,000円)
お客様設置(1台ごと)
- 8,800円(お客様設置、税抜 8,000円)
オンサイト設置(1台ごと)
- 27,500円(1台目、税抜 25,000円)
- 17,600円(2台目以降、税抜 16,000円)
オンサイト設置(1台ごと)
- 44,000円(1台目、税抜 40,000円)
- 35,200円(2台目以降、税抜 32,000円)
最後に
最後に【Arcstar IP Voice】についておさらいしましょう。
- 「03」や「06」などから始まる「0AB~J番号」と「050」番号が使える
- 提携サービス内で無料通話が可能
- 豊富なオプション機能
- アナログ、BRI、PRIの3種類のVoIPゲートウェイでの接続と、LAN直収に対応
- 国内の固定電話、携帯電話は一律料金で割安の有料通話
とくに無料通話と050番号をうまく駆使すれば、通話コストを抑えつつも、社内コミュニケーションをより活発化させ、よりパワフルに業務に取り組むことが可能です。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。