代表組とは複数の電話回線をグループ化し、グループ内の空いている電話回線に着信をスライドさせるサービスです。
代表組とは
代表組は複数本の電話回線でグループを組むことで、通話で使用中の回線に着信したときにグループ内の次の空いている電話回線に着信します。
代表組の月額料金
- 無料
代表組の種類
代表組のサービスには2種類の方式があります。
順次サーチ方式
代表組の先頭の電話番号(代表番号)に着信したが使用中だったときのみ、次の電話番号(子番号)に着信がスライドします。
使用中の子番号の電話番号に着信しても着信はスライドせずに話中扱いになります。
着信スライドする優先順位は代表番号の電話回線を先頭として常に一定です。
- 1着信目 1本目→2本目→3本目
- 2着信目 1本目→2本目→3本目
- 3着信目 上記と同じ
順次サーチ方式の契約例
- xx-xxxx-1111 代表番号
- xx-xxxx-2222 子番号1
- xx-xxxx-3333 子番号2
順次サーチ方式の動作例
外部からxx-xxxx-1111に電話をかけてきて、代表組の代表回線xx-xxxx-1111を通って外線着信します。
外線着信時には外線ボタン【1111】のランプが点滅し着信鳴動します。
外部からxx-xxxx-1111に電話をかけてきますが、1111は話中のため、代表組の次の電話回線xx-xxxx-2222を通って外線着信します。
外線着信時には外線ボタン【2222】のランプが点滅し着信鳴動します。
外部からxx-xxxx-1111に電話をかけてきますが、1111と2222が話中のため、代表組の次の電話回線xx-xxxx-3333を通って外線着信します。
外線着信時には外線ボタン【3333】のランプが点滅し着信鳴動します。
外部からxx-xxxx-2222に電話をかけてきますが、2222は話中のため着信スライドしません。相手には話中としてビジートーンを返します。
2222は代表番号ではないため着信スライドしないからです。
外部からxx-xxxx-3333に電話をかけてきますが、3333は話中のため着信スライドしません。相手には話中としてビジートーンを返します。
2222と同じく3333も代表番号ではないため着信スライドしないからです。
ラウンドロビン方式
順次サーチ方式では常に代表の先頭番号の電話回線から順番に着信しますが、ラウンドロビン方式では前回着信した電話回線の次の順位の電話回線に自動的に着信がスライドします。
- 1着信目 1本目→2本目→3本目
- 2着信目 2本目→3本目→1本目
- 3着信目 3本目→1本目→2本目
着信先の電話回線が使用中だった場合は次の空いている電話回線に着信がスライドします。
スライド先の電話回線が着信に応答した場合は、その次の電話回線に着信します。
ラウンドロビン方式の契約例
- xx-xxxx-1111 代表番号
- xx-xxxx-2222 子番号1
- xx-xxxx-3333 子番号2
ラウンドロビン方式の動作例
外部からxx-xxxx-1111に電話をかけてきたので、代表番号のxx-xxxx-1111を通って外線着信します。
外部からxx-xxxx-1111に2回目の電話をかけてきたので、ラウンドロビンの次の順位のxx-xxxx-2222の電話回線を通って外線着信します。
xx-xxxx-1111の回線が空き状態であっても、ラウンドロビン方式では前回の着信の次の電話回線を通って着信するからです。
外部からxx-xxxx-1111に3回目の電話をかけてきたので、ラウンドロビンの次の順位のxx-xxxx-3333の電話回線を通って外線着信します。
xx-xxxx-1111、2222の回線が空き状態であっても、ラウンドロビン方式では前回の着信の次の電話回線を通って着信するからです。
代表組のxx-xxxx-1111が使用中、xx-xxxx-2222で着信に応答した場合の次の着信
xx-xxxx-1111の電話回線を使って通話をしている状態です。
外部からxx-xxxx-1111に電話をかけてきます。
着信の順番としてはxx-xxxx-1111を通る番になっていますが、1111は通話中のため次の順番であるxx-xxxx-2222を通って外線着信します。
xx-xxxx-2222の外線着信に応答、通話します。
xx-xxxx-1111の通話が終了します。
xx-xxxx-2222の通話は継続中です。
xx-xxxx-1111に着信すると、xx-xxxx-3333を通って外線着信します。
前回の着信が2222だったため、xx-xxxx-1111の代表回線が空き状態であっても次の順番である3333に着信するためです。
代表組の代表番号通知
代表組された電話回線から外線発信すると相手には代表の電話番号を発番号通知します。
最後に
代表組とは代表番号を複数本同時に着信させたいときに、非IPのアナログ回線やINS64回線でよく利用されるサービスです。
ひかり電話などのIP電話でも代表組を利用できますが、同じ電話番号で複数本の回線を最初から持つことができるひかり電話では代表組をわざわざ組む必要性が低いため、利用されるケースは少ないです。
ひかり電話などのIP電話サービスの普及がすすめば、代表組という言葉もなくなるかもしれませんね。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。