ソフトバンクでは固定電話サービスの1つとして、「おうちのでんわ」を提供しています。
このサービスには通常の固定電話サービスには無い特徴があります。
この記事で、詳しく解説していきましょう。
なおこの記事での金額は、特記ない限り消費税込の金額です。
固定電話なのに電話線が不要
「おうちのでんわ」は固定電話なのに電話線が不要という、特徴のある電話サービスです。
また
- 取り付けが簡単
- 置き場所も自由
という特徴もあります。
その内容について、詳しくみていきましょう。
ソフトバンクの携帯電話回線を利用
「おうちのでんわ」は、約10cm四方の「でんわユニット」という機器を介して通信します。
この「でんわユニット」には、電話機とつなぐ電話線の差込口はありますが、電話会社からの電話線の差込口はありません。
これでは電話をかけられないのでは?
と思うかもしれませんが、電話を受けたりかけたりできますから不思議です。
実は「でんわユニット」の通信は、ソフトバンクの4G(FDD-LTE)回線を利用しています。
つまり「おうちのでんわ」は、携帯電話の電波を使って固定電話をかけられる仕組みと考えるとよいでしょう。
取り付けは簡単
先に説明した通り、「おうちのでんわ」は固定電話でありながら、携帯電話の電波を使っています。
このため、電話会社からの電話線は必要ありません。
また、取り付けも簡単です。
取り付ける前に、以下の準備が必要です。
- 固定電話機を用意しておく
- 「でんわユニット」が届いたら、登録した住所で電源を入れる
- ナンバーポータビリティを使わない場合は、電話番号を発行してもらう
また電話機との取り付けも簡単です。
「でんわユニット」のTelランプが緑色になったら、電話機と「でんわユニット」を電話線でつなげばよいだけです。
電話線のある場所に縛られず、自宅のどこでも電話が置ける
電話会社の電話線が必要ないということは、自宅の中でどこに電話を置くか、自由に場所を選べることにつながります。
通常の固定電話では、
- 電話線の届くところに電話機を置くか
- 又は中継コネクタを挟んで電話線を延長
する必要があります。
電話線が長くなる場合は、コード自体を傷つけてしまうリスクも高くなるでしょう。
これに対して「おうちのでんわ」の場合、「でんわユニット」と固定電話機のコンセントが近くにあれば、あとは場所を選びません。
このため通常の固定電話よりも、置き場所の自由度が高まるといえるでしょう。
利用料金について
「おうちのでんわ」は、料金が安いことも特徴です。
但しオプションを付けると月額料金がアップしますから、よく検討することが必要です。
基本料は1,078円。ソフトバンクのサービス利用で割引も
「おうちのでんわ」の基本料金は、月額1,078円(税抜価格980円)です。
NTTの基本料金は月額1,760円~2,145円ですから、半額近い金額となります。
さらに以下の場合は、「でんわまとめて割」の対象となる場合があります。
この場合の月額料金は550円です。
- SoftBank Airを利用で、ソフトバンク指定の料金プランを利用
- ソフトバンクの携帯電話やスマートフォン、iPad、タブレット、モバイルルータ等を利用で、ソフトバンク指定の料金プランを利用
ソフトバンクの携帯やスマートフォン、固定電話への通話料が無料
「おうちのでんわ」では、以下の電話番号への通話料が無料となります。
- ソフトバンクの固定電話サービス(おうちのでんわ、BBフォン、ホワイト光電話)
- ソフトバンクの携帯電話、スマートフォン(ホワイトコール24に申込んだ場合に限る)
これ以外への電話は有料です。
例えば固定電話への通話料は、3分で8.789円(税抜7.9円)です。
またワイモバイルはソフトバンクグループですが、他社携帯会社あての通信となり1分17.6円の通話料が必要となります。
オプションを付けると高くなる
「おうちのでんわ」の基本料金は安いものの、オプションを付けるとその分だけ月額料金がアップします。
選べるオプションは以下の通りです。
- 番号表示(月額440円)
- 番号通知リクエスト(月額220円)
- キャッチ電話(月額330円)
- 着信転送(月額550円)
すべて選んだ場合、オプションパックの割引が受けられる場合がありますが、それでもオプションだけで月額858円はかかってしまいます。
このため、オプションの加入し過ぎには気をつけましょう。
「おうちのでんわ」の注意点
「おうちのでんわ」は月額料金が安く、簡単に取り付けできることが魅力ですが、その一方で注意点もいくつかあります。
契約する前に、ぜひ確認しておきましょう。
利用可能かどうかは、ソフトバンクの電波次第
さきに説明した通り、「おうちのでんわ」はソフトバンク携帯電話の電波を利用しています。
従って「おうちのでんわ」が快適に使えるかどうかは、ソフトバンクの電波が自宅に届いているかによるでしょう。
もし自宅でソフトバンクの携帯やスマートフォンがうまく使えない場合は、「おうちのでんわ」の使用にも支障が出ることが予想されます。
初期費用が高額
「おうちのでんわ」に必要な「でんわユニット」は購入が必要であり、17,050円(税込)がかかります。
36ヶ月の分割払いも選べますが、中途解約した場合は残額を請求されます。
NTT等の工事費よりも高くなる場合もありますから、よく比較検討しましょう。
ナンバーポータビリティが利用できない場合がある
「おうちのでんわ」を利用する際に電話番号を発行してもらった場合、その電話番号は「おうちのでんわ」専用となり、他の固定電話サービスでは使えません。
固定電話サービスにもナンバーポータビリティのサービスはありますが、これは元々の電話番号がNTTから発行された場合に限られます。
簡単に利用できるけれど、メリットやデメリットもよく比較検討を
ソフトバンクが提供する「おうちのでんわ」は、安く簡単に固定電話が利用できるサービスです。
メリットを感じている方も多いでしょう。
その一方で携帯電話の電波を利用していることから、他の固定電話にはないデメリットが生じる可能性があります。
固定電話だからどこでも同じと思わず、メリットやデメリットを理解し、よく検討することが重要です。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。