内線呼出はビジネスフォン・PBXに接続された内線電話機から別の内線電話機を呼び出すときに使う機能です。
ビジネスフォン・PBXには必ず(といっても過言ではない)内線電話機が接続される
ビジネスフォン・PBXにはごくまれなケースを除いて必ずといっていいほど内線電話機が接続されます。
ビジネスフォン・PBXに接続する内線電話機には次のような種類があります。
内線電話機の種類
- 多機能電話機
- 一般電話機
- デジタルコードレス電話機(PHS子機)
- アナログコードレス電話機
- IP多機能電話機
- SIP電話機
内線電話機には必ず内線番号があります
ビジネスフォン・PBXに接続される内線電話機には必ず一意の内線番号が設定されています。
逆に重複した内線番号を設定することはできません。
内線番号の設定例
- 内線100(社長室)
- 内線101~110(事務所)
- 内線150(受付)
内線電話機の受話器を上げると内線トーンが聞こえます
内線電話機の受話器を上げると「ツー・ツー・ツー」という普通の電話回線とは異なる発信音が聞こえます。
この「ツー・ツー・ツー」という音のことを内線トーンと呼びます。
内線トーンはビジネスフォン・PBXによって異なることがありますが、基本的には「ツー・ツー・ツー」というような断続音のケースが多く見受けられます。
外線トーンと内線トーンの違い
- 外線トーンは「ツー・・・」という連続音
- 内線トーンは「ツ・ツ・ツ」という断続音
内線呼出の動作概要
- 内線10の受話器を上げて相手の内線番号「11」をダイヤル
- 内線10の受話器から内線呼出音(リングバックトーン)が聞こえる「プルルル・・・」
- 内線11の内線電話機の着信ベルが鳴動する
- 内線11の受話器を上げると内線呼出に応答し内線10と内線11の内線通話になる
内線呼出は基本的には遠く離れた内線に対しておこなう
内線呼出は基本的には次のように離れた場所の内線を呼び出すときに使います。
- 2階の内線電話機から3階の内線電話機を呼び出す
- 事務所の内線電話機から会議室の内線電話機を呼び出す
- 受付の内線電話機から事務所の内線電話機を呼び出す
- 事務所内の内線電話機から同じ室内の離れた場所にある内線電話機を呼び出す
内線同士の距離が近い場合は内線呼出を使うことはない
あたりまえのことですが、内線と内線の距離が近い場合には内線呼出を使うことはまずありません。
内線呼出を使う必要がない場合
- 隣の席にある内線を呼び出す
- 隣の島にある内線を呼び出す
- 声をかければ聞こえる範囲にある内線を呼び出す
内線番号の存在を気にしなくなる
同じ室内に机が1島か2島程度の環境であれば、内線同士で内線呼出をすることはほとんどないかと思います。
内線呼出をしない環境だとそれぞれの内線電話機に一意の内線番号が割り振られているということを忘れがちになってしまうことがあります。
内線番号の存在を気にしなくなると次のような不都合が生じることがあります。
- レイアウト変更などで内線電話機を外した時に誰がどの内線番号を使っていたかわからなくなる
- 短縮登録親機がどの内線番号だったのかわからなくなる
- 停電電話機がどの内線番号だったのかわからなくなる
内線呼出を使うことがなくても誰がどの内線番号を使っているのかは把握しておくことをおすすめします。
内線呼出のための内線番号表を用意しておくと便利
あたりまえのことですが、内線呼出をするためには相手の内線番号を知っておく必要があります。
内線呼出をスムーズに行うために次のような資料を内線電話機のそばに用意しておくととても便利です。
- 内線番号表(内線番号と社員名を紐付けた表)
- 内線座席表(座席のレイアウトに合わせて内線番号と社員名を紐付けた表)
最後に
内線呼出はビジネスフォン・PBXの数ある使い方の中でも基本中の基本のひとつです。
内線呼出を便利に使うためには最低でも次の2つをしっかりと紐付けしておかないといけません。
- 内線番号と場所
- 内線番号と人
あと、当たり前のことですが内線電話機同士の通話には料金はかかりません。
社内にビジネスフォン・PBXの内線電話機はあるけど、内線呼出を使ったことがないという方は一度試しに使ってみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。