追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)の機能を使えば、外から電話をかけてきた相手が内線番号を指定して直接その内線を呼び出すことができます。
社外から内線を指定して呼び出せる
ビジネスフォン・PBXに収容している外線の着信方式に対して追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)の設定をすることで、外出先から内線電話機を直接指定して呼び出すことができます。
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)はダイヤルイン契約をした回線ではなくビジネスフォン・PBXの設定でのみ利用できる
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)は、そういう契約が存在するわけではありません。
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)はビジネスフォン・PBXの機能のひとつというだけでどんな電話回線でも外線として収容すれば利用できます。
- アナログ回線
- INS64回線
- INS1500回線
- LAN直収のIP電話(ひかり電話、KDDI光ダイレクトなど)
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)専用の電話番号を用意する
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)は通常の着信方式とは異なるので専用の電話番号をあらかじめ用意します。
社外から専用の電話番号をダイヤルして追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)を利用する形になります。
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)は主に社内用として利用されることが多いのでおもて向きに公表しない電話番号を使うことが多いです。
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)の動作概要1
外出先から携帯電話で追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)の電話番号「○○-○○○○-1111」をダイヤルして電話をかけます。
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)の電話番号「○○-○○○○-1111」の着信にビジネスフォン・PBXが応答します。
電話をかけた相手に対してビジネスフォン・PBXからセカンドダイヤルトーンを送出します。
セカンドダイヤルトーンは「ツ・ツ・ツ・ツ」というような断続音のことです。(ビジネスフォン・PBXにより音は異なります)
セカンドダイヤルトーンが送出されたら呼出したい相手の内線番号をダイヤルします。
相手の内線番号が「200」ならダイヤルボタンで「200」とダイヤルします。
なお電話機にプッシュ信号を送出する機能がなければ相手の内線番号をダイヤルしても呼出できません。
ダイヤル番号200を受信したビジネスフォン・PBXは内線200の内線電話機を呼出します。
外線着信した内線200の内線電話機が着信に応答するとかけてきた相手との外線通話になります。
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)の動作概要2(音声ガイダンスあり)
ビジネスフォン・PBXに音声ガイダンス用の基板(パッケージ)が実装していれば、外から電話をかけてきた相手(発信者)に対して音声ガイダンスを送出、相手に操作を促す説明をすることができます。
社外の携帯電話などから追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)の電話番号「○○-○○○○-1111」に電話をかけます。
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)の電話回線「○○-○○○○-1111」の着信にビジネスフォン・PBXが応答します。
電話をかけた相手(発信者)にビジネスフォン・PBXであらかじめ設定した音声ガイダンスを送出します。
音声ガイダンスはダイヤルを促す説明の内容が録音されています。
- (例)「続けて、内線番号をダイヤルしてください。」
電話をかけた相手は呼び出し先の内線番号をダイヤルします。
相手の内線番号が「200」なら「200」とダイヤルします。
音声ガイダンスが送出されている最中でも内線番号をダイヤルすることが可能です。
かけてきた相手がダイヤルした内線番号「200」の内線電話機に追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)の電話回線が外線着信します。
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)で呼び出された内線200の内線電話機が応答すると、電話をかけてきた相手(発信者)との外線通話になります。
最後に
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)は外出した先から特定の内線を呼び出すために利用されることが多いです。
最近では個人の携帯電話、スマートフォンを会社用としても利用していることが増えていることから追加ダイヤルイン (付加番号ダイヤルイン) として利用している電話番号にフリーダイヤル (0120、0800など) を採用するケースも見受けられます。
追加ダイヤルイン(付加番号ダイヤルイン)で外出先から内線を直接指定して電話をかけられれば無駄な取り次ぎにかかる時間を減らすことができます。
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