【アナログ内線パッケージ】ビジネスフォンに一般電話機を接続!

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パッケージ(基板)の種類

アナログ内線パッケージ(一般内線パッケージ)は、ビジネスフォン・PBXに一般電話機を内線として接続するための基板です。

 

 

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【1】そもそも一般電話機とは?

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一般電話機とは次のような電話機です。

 

  • アナログ回線に接続して使う、一般家庭などでよく使われている電話機
  • 家電量販店では、コードレスタイプや留守番機能がついたものがよく売られている
  • 単体電話機、単機能電話機ともいう

 

 

【2】一般電話機は特定のビジネスフォン、PBXでしか使えない、というような制約はありません

一般電話機は多機能電話機とは異なり、特定のビジネスフォン・PBXに限定される、というようなことはありません。

 

アナログ内線パッケージさえ実装していれば、どのようなビジネスフォン・PBXでも、一般電話機をアナログ内線として利用できます。

 

 

【2-1】ビジネスフォン・PBXに接続できる一般内線の種類

  • 一般電話機(単体電話機)
  • FAX(G3、スーパーG3)
  • ダイヤルアップモデム
  • 警備装置
  • 増設ベル

 

 

【3】アナログ内線の供給電圧の違いによって一部動作しない端末もある

ビジネスフォン・PBXのメーカーによっては、アナログ内線パッケージから電話機への供給電圧に違いがあります。

 

一般電話機は-48V前後、もしくは-24V前後で動作するように設計されています。

 

例えば、一般家庭で使うアナログ回線(一般加入電話)は、-48Vの電圧が電話線から供給されています。

 

一方、ビジネスフォン・PBXに実装した一般内線パッケージから供給される動作電圧は、-48Vの場合もあれば、-21V~-27Vの場合もあります。

 

ほとんどの一般電話機は、供給電圧にプラスマイナス3V程度の誤差があっても動作しますが、一部例外もあります。

 

  • 一部の警備装置
  • 一部の増設ベル

 

供給電圧が-48Vであれば、ほぼ間違いなく動作しますが、-21Vなど供給電圧が-24Vよりも低いケースでは、上記のような一部の警備装置や増設ベルが動作しないことがあります。

 

ビジネスフォン・PBXを取り替える際に、正常に動くかどうか心配な端末がある場合は、事前に動作検証することをおすすめします。

 

 

【4】アナログ内線パッケージの付加機能

【4-1】極性反転機能 (リバース機能)

極性反転機能 (リバース機能) は次のような機能です。

 

  1. 一般電話機から内線発信をする
  2. 相手の内線電話機が応答して内線通話になる
  3. 通話が始まった時点で、発信側の一般内線に接続された電話線の電圧の極性が反転する

 

通話時に電話線の電圧の極性を反転させる動作は、もともとアナログ回線特有のものです。

 

アナログ回線では電圧の極性を反転(リバース)させることにより、通話料金の課金の開始・停止を判定します。

 

アナログ回線は通話時間に応じて、通話料金が課金されるのですが、内線同士の通話では通話料金はかかりません。(ビジネスフォン内部だけの通話なので)

 

そのため一般電話機を接続するアナログ内線パッケージには、極性反転機能(リバース機能)が搭載されていないことがあります。

 

しかし、接続する一般内線の端末の種類によっては、この極性反転の動作がないと正常に動作しないことがあります。

 

このような時に極性反転機能(リバース機能)が必要になります。

 

 

【4-2】内線ナンバーディスプレイ

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内線ナンバーディスプレイは、アナログ内線パッケージに接続した一般電話機に対して、ナンバーディスプレイ情報を送出する機能です。

 

ナンバーディスプレイ対応の一般電話機をアナログ内線パッケージに接続すれば、かけてきた相手の電話番号(内線番号、外線番号など)が電話機の液晶画面に表示されます。

 

 

【4-3】メッセージウェイティングに対応

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多くのホテルの客室では、メッセージウェイティングに対応した電話機が使われています。

 

ちなみにメッセージウェイティングとは次のような動きをする機能です。

 

  1. フロントから客室のお客様に伝えたいメッセージがある
  2. フロントの電話機から客室の内線電話機に、メッセージウェイティングの操作をする
  3. 客室の内線電話機のメッセージウェイティングランプが点灯(もしくは点滅)する

 

メッセージウェイティング機能に対応したアナログ内線パッケージは、電話機のランプ制御とその分の電力供給を行います。

 

 

【5】アナログ内線パッケージ、1枚あたりに接続できる一般内線の台数

  • 2台
  • 4台
  • 5台
  • 8台
  • 16台
  • 24台
  • 32台

 

 

【6】アナログ内線パッケージによく付けられる型番

  • SLC
  • SL
  • SLI

 

 

最後に

アナログ内線パッケージ(一般内線パッケージ)は多機能内線パッケージと同じく、よく使われる基板の一つです。

 

ビジネスフォンよりは、PBXで使われることのほうが多いかもしれません。

 

アナログ内線パッケージは一般電話機だけでなく、FAXやモデム、あるいは下位のビジネスフォン・PBXの局線としても接続することができる、汎用性の高い基板でもあります。

 

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