ビジネスフォン・PBXに、ひかり電話を収容して、電話料金を削減するために、ひかり電話について簡単にまとめてみました。
ひかり電話なら元の電話番号がそのまま使える
ひかり電話 は、050番号のIP電話 と同じように、IPネットワークを使用したIP電話サービスのひとつです。
050番号 と ひかり電話 の違いは次の通りです。
- 通話品質が 050番号のIP電話 よりも良い (050番号は携帯電話と同等の品質、ひかり電話は通常の電話回線と同等の品質)
- 050番号のIP電話 は、インターネットを経由するが、ひかり電話 は ひかり電話専用のIPネットワーク を経由する
- ひかり電話 は普通の電話回線同様の、0ABJ番号を利用できる
050番号との一番大きな違いは、やはり元の電話番号が使えるという点ですね。
普通の電話回線に比べて、月額料金と通話料金が安い
ひかり電話を導入する一番のメリットは、月額基本料金と通話料金が安くなることでしょう。
月額基本料金が安い
ひかり電話のタイプ | 基本契約単位 | 月額基本料金 |
ひかり電話 | 1番号・1チャネル | 500円 |
ひかり電話オフィスタイプ | 1番号・3チャネル | 1,300円 |
ひかり電話オフィスA | 1番号・1チャネル | 1,100円 |
会社で主に利用されるのは、ひかり電話オフィスタイプか、ひかり電話オフィスAのいずれかになります。
ビジネスフォン・PBXに収容する本数が多いほど、普通の電話回線よりも、月額基本料金の割安感が増します。
通話料金が安い
相手先 | 料金 (税抜) | 通話時間 |
固定電話 | 8円 | 3分 |
携帯 (ドコモ) | 16円 | 1分 |
携帯 (KDDI・ソフトバンク) | 17.5円 | 1分 |
050番号のIP電話 | 10.5円/10.8円 | 3分 |
アメリカ合衆国 | 9円 | 1分 |
中国 | 30円 | 1分 |
韓国 | 30円 | 1分 |
遠距離や携帯、海外への通話が多ければ多いほど、ひかり電話を導入するメリットが高いといえます。
オプションサービスが安い
回線 | オプションサービス | 月額料金 (税抜) | 契約単位 |
アナログ・INS | ダイヤルイン | 800円 | 1番号ごと |
INS64回線 | iナンバー (2番号時) | 300円 | 合計2番号 |
INS64回線 | iナンバー (3番号時) | 400円 | 合計3番号 |
ひかり電話 | 追加番号 | 100円 | 1番号ごと |
アナログ回線 や INS回線 の、ダイヤルイン や iナンバー などのサービスは、ひかり電話では 追加番号 というサービスに置き換わっています。
1番号ごとの月額料金も 100円 (税抜) となっているので、電話番号を多く取得したい場合は、ひかり電話にすると、とても割安になります。
ひかり電話のビジネスフォン・PBXへの接続方法
ひかり電話をビジネスフォン・PBXに収容する方法は、多くの場合、VOIPゲートウェイを使用します。
VOIPゲートウェイとは、音声とパケットの相互変換を行い、IPネットワークを経由して、通話が出来るように処理をする装置です。
VOIPゲートウェイにも様々な種類があります。
- アナログ回線
- INS64回線のT点 相当
- INS1500回線 相当
どの接続方法が一番ビジネスフォン・PBXに収容しやすいかは、設置状況によって変わりますが、基本的には、現在使用中の電話回線の収容方法に合わせる形になります。
1. アナログ回線として接続
VOIPゲートウェイでアナログ回線に変換後、ビジネスフォン・PBXのアナログ回線パッケージに収容します。
2. INS64回線のT点相当として接続 (BRI接続)
VOIPゲートウェイでINS64回線のT点相当に変換後、4芯の電話線でビジネスフォン・PBXのINS64回線パッケージに収容します。
T点での接続になるので、DSUは必要ありません。
3. INS1500回線相当として接続 (PRI接続)
VOIPゲートウェイでINS1500回線相当に変換後、4芯の電話線でビジネスフォン・PBXのINS1500回線パッケージに収容します。
4. LANケーブルで接続 (LAN直収)
光回線が接続されているONUから、LANケーブルでビジネスフォン・PBXのVOIPパッケージに接続します。
VOIPゲートウェイが必要ないので、VOIPゲートウェイの機器料金 (またはレンタル料金) は不要です。
最後に
ひかり電話は現在もっとも多く使われているIP電話サービスのひとつです。
既存の電話番号をそのまま利用でき、月額の料金が安くなるので、ひかり電話への乗り換えは年々すすんでいます。
「ひかり電話を使うためには、ビジネスフォンを新しくしないと利用できません」
というようなことを、営業から言われることがあるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
古いビジネスフォンでも接続できるように、ちゃんとVOIPゲートウェイが用意されてますからね。
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