あなたの会社のビジネスフォンはリースですか?
それとも買取ですか?
ビジネスフォンをリース契約している会社様は数多くあるかと思います。
逆にリース契約をせずに買取されているケースも多いことでしょう。
まず、ビジネスフォンをリース契約することのメリットとデメリットについて説明しましょう。
ビジネスフォンをリース契約するメリット
まずは、ビジネスフォンをリース契約するメリットについて説明しましょう。
初期導入費用を抑えられる
リース契約をするメリットの一つに、初期導入費用を押さえられるという点が挙げられます。
たとえばビジネスフォン一式、800,000円を導入する場合、買取だと文字通り一括で支払うことになります。
- 一括で800,000円支払うと資金繰りが厳しい
- あるいは800,000円を用立てるのは難しい
このような場合、リース契約であれば一括での支払いではなく、月々のリース料金を支払う形になるので、一時的に多額な負担を必要とせずにビジネスフォンを導入することができます。
ビジネスフォンはリース品目上「ボタン電話設備」に該当し、法定耐用年数は6年、適正リース期間は4年以上となっています。
たいていは5~7年でリース契約することが多いですけどね。
経費として損金処理が可能
毎月支払うリース料金は経費として損金処理できるので節税になります。
たとえば880,000円(税抜 800,000円)で導入したビジネスフォンにリース料率2%、7年間のリース契約をすると、月額のリース料金は17,600円(税抜 16,000円)となります。
17,600円(税抜 16,000円)のリース料金は経費として損金処理できますので、年間で211,200円(税抜 192,000円)の節税になりますよね。
事務処理の手間が省ける
リース契約でビジネスフォンを導入すれば、購入した場合に行わなければならない事務処理の手間が簡単になります。
- 減価償却処理
- 資産管理
- 固定資産税納付
リース契約でビジネスフォンを導入するメリットをまとめると、
- 一時的にまとまった金額を負担せずにビジネスフォンを導入できる
- 月々のリース料金は経費として計上できるので節税になる
- 購入した場合に比べて事務処理が簡単になる
ということになります。
ビジネスフォンをリース契約するデメリット
続いてビジネスフォンをリース契約したときのデメリットについて説明します。
購入するよりも支払い総額が高くなる
リース契約すると、まとまったお金を用意せずに済むかわりに、支払いする総額が高くなります。
たとえば800,000円(税抜)のビジネスフォンで次のような条件でリースを組んだとしましょう。
- リース期間:7年
- リース料率:2%
この場合の支払い総額は次の通りです。
- 2% × 12ヶ月 ×7年 = 168%
- 800,000 × 168% = 1,344,000円(税込 1,478,400円)
購入した場合にくらべて、544,000円(税込 598,400円)多く支払うことになります。
次にビジネスフォンのリース契約が満了した場合、どのような選択肢があるのかまとめてみました。
リース契約は中途解約できない
一度結んだリース契約は中途で解約することはできません。
解約するためには、残りのリース料金を一括で支払う必要があるので、実質的に中途解約とは呼べませんよね?
リース契約が終了したらビジネスフォンは返却
リース契約が終了したら、利用していたビジネスフォンはリース会社に返却しなければなりません。
リース契約が終了したからといって、自社の資産にはならないということです。
一部例外的にリース契約が終了したら買取できるケースもありますが、原則としては返却になります。
ビジネスフォンのリース契約が終了!再リース?それとも交換?
では、リース契約が終了したときにどのような選択肢があるのか?
順番に説明していきましょう。
とりあえず再リース
- ビジネスフォンの状態が悪くない
- まだ新しいビジネスフォンに入れ替える予定がない
- ぎりぎりまで使い続けたい
このような場合は、リース契約が終了したあとで、再リース契約を結んで使い続けるのがおすすめです。
再リース契約した場合は、下記のようなメリットがあります。
再リースだと今までの【12分の1】の費用ですむことも
新規にリース契約したときのリース料金が月額が33,000円(税抜 30,000円)だった場合、再リース契約すると年額33,000円(税抜 30,000円)となります。
一月あたりに換算すると、通常リース料金の【12分の1】の2,750円(税抜 2,500円)となります。
新たなリース契約で新しいビジネスフォンに交換
リース期間が満了するタイミングで、新しいビジネスフォンに交換して、新しいリース契約を結ぶ選択もあります。
5年~7年周期くらいで計画的にビジネスフォンを交換されている会社様は、このパターンに当てはまります。
新しいビジネスフォンに交換する際に、全体的な見直しを同時に行えば、前のリース料金よりも安くなることも少なくありません。
リース契約終了後、買い取り
リース契約満了後に再リースではなく、買い取りという選択もあります。
買い取りした場合は、今まで使い続けてきたビジネスフォンを、格安で会社の所有物にすることができます。
ただし、買い取りできるかできないかはリース会社によりますので、そこはリース会社に確認しましょう。
リース契約満了と同時に返却、新しいビジネスフォンを新規に購入
リース契約が満了したタイミングでビジネスフォンをリース会社に返却し、新しいビジネスフォンをリース契約ではなく新規に購入する選択もあります。
ビジネスフォンはなんだかんだいっても、リース契約せずに購入して長く使い続けることが、結果として一番コスト削減につながります。
中古ビジネスフォンもしくは家庭用電話機という選択も
電話機の台数が数台程度であれば、中古ビジネスフォンを購入して工事会社に取付をしてもらうのもいいかもしれません。
数台規模のビジネスフォンであれば、工事費込でも10万もかからずに済むかもしれません。
あるいはビジネスフォンをつけずに、家庭用電話機で十分なケースもあるでしょう。
最後に
リース契約終了後は、再リースで契約延長することケースが多く見受けられます。
再リースは手続きが楽な反面、使い古した設備にお金を払い続けなければならないというデメリットもあります。
ビジネスフォンを一番オトクに導入するポイントは次の2つです。
- 一括で購入すること
- 長く使い続けること
一時的に多額の出費が発生してしまうのが痛いところですが、長い目で見たときの差額は馬鹿になりません。
資金にゆとりがある場合は一括購入での導入をおすすめいたします。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。