会社のビジネスフォンで使用している電話機を新たに何台か増設したい。
だけど費用がどれくらいかかるのか気になる。
増設工事にかかる時間や内容も正直よくわからない。
そんなケースは多々あると思います。
というわけで、ビジネスフォンの電話機の増設について、順番に説明していきましょう。
ビジネスフォンの電話機増設にかかる費用の内訳
ビジネスフォンの電話機を増設したいけど、電話機を単純に買うだけでいいの?
いいえ、そんなことはありません。
ビジネスフォンの電話機の増設には、次のような費用がかかってきます。
- 電話機
- ライセンス ※電話機の種類による。
- パッケージ(基板) ※既存設備の状況による。空き回路があれば不要。
- ビジネスフォン増設架 ※既存設備の状況による。空き回路があれば不要。
- ビジネスフォン設定費
- 配線、取付費
- 派遣費
- 材料費
- 諸経費
増設する電話機そのものの費用になります。
増設する電話機の種類によっては、1台ごとにライセンス費用が別途必要なケースもあります。
- IP多機能電話機
- SIP電話機
- スマホ内線
あるいは電話機を増設することによって、システム容量を拡張するためにライセンスが必要になるケースもあります。
電話機を接続するために必要となるパッケージ(基板)の費用です。
パッケージ(基板)はビジネスフォン主装置(あるいはPBX)に実装します。
増設したい電話機の種類のパッケージに空き回路がない場合には、新たにパッケージを増設する必要があります。
逆にパッケージに空き回路がある場合は増設は不要です。
電話機を多数増設するときなどには、ビジネスフォン主装置(もしくはPBX)の本体部分を追加しなければならないこともあります。
もちろんパッケージ(基板)も合わせて増設することになりますので、それなりの費用がかかることになります。
電話機を増設するときに、ビジネスフォン主装置(もしくはPBX)に対しても設定が必要になります。
IP多機能電話機の場合は、電話機そのものにも設定が必要です。
PHS子機の場合は、ビジネスフォン主装置(もしくはPBX)のPHSアンテナからSYS-IDをPHS子機に書き込む必要があります。
電話線が無い場所に電話機を新たに増設する場合は、その場所までの配線作業が必要になります。
また電話機を壁掛け処理するときなどは、取付費などが別途かかることもあります。
作業員の派遣費になります。
電話機を増設するために配線したケーブルや電話端子などの費用です。
交通費、ガソリン代、駐車場代、消耗品代などの費用です。
電話機を増設する状況によっては費用が大きく違ってくる
電話機を増設する状況によっては、費用に大きな違いが出てきます。
費用が高くなるケース
- 既存のケーブルが無い、あるいはケーブルに空き線が無い場所に電話機を増設する場合(新規に配線が必要となります)
- ビジネスフォン・PBXの内線回路に空きが無く、内線ユニットを増設しなければならない場合
- ビジネスフォン・PBXの収容容量限界まで使用されており、本体を増設する必要がある場合
- ビジネスフォン・PBXの収容容量限界まで使用されており、本体をもっと容量の大きな装置に交換する必要がある場合
- 増設する電話機に特殊なデータ設定を依頼する場合
費用が低くなるケース
- ケーブルがすでに配線されていて、なおかつ空き線がある場所に電話機を増設する場合
- ビジネスフォン・PBXの内線パッケージの回路に空きがある場合
- 増設する電話機と既存の電話機のデータ設定が同じで良い場合
最後に
ビジネスフォンの電話機の増設といっても、状況によりピンからキリまであることがおわかりになったかと思います。
簡単に2~3台増設できることもあれば、1台増設するためだけに大がかりな工事になることもあります。
増設を検討する前に、まずは今お使いのビジネスフォンの増設可能台数を確認するようにしましょう。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。