電話機の音量を最大にしても音が小さいこと、ありますか?
電話をお使いの方の中には、相手の話し声が聞こえにくいという方もいらっしゃるでしょう。
電話機本体には音量スイッチやボタンがありますが、音量を最大に設定してもまだ音が小さいという人もいると思います。
そのような方のために、受話器の音を大きくする製品が市販されています。
どのような特徴があるのでしょうか。
また使用する際の注意点等もあります。
これから詳しく説明していきましょう。
1. 受話音量増幅器の特徴
受話器の音を大きくする製品は、受話音量増幅器といいます。その特徴は以下の通りです。
1-1. どうして相手の声を大きくできる?
受話器の音を大きくする製品の内部はアンプといって、音声を増幅する装置が入っています。
スピーカーを想像するとわかりやすいでしょう。
これにより、音を30~60dB増幅することができます。
1-2. 製品のタイプは?
2種類のタイプの製品が市販されています。
一つは、電話機本体と受話器の中間にセットする製品です。
音量の調整がしやすいので、複数人で使う電話に適しています。
もう一つは、受話器に取り付けるタイプです。
取り付けが簡単なのがメリットです。
2.受話音量増幅器の使い方
受話音量増幅器は、2種類のタイプがあります。
それぞれ使い方が異なりますので、説明していきましょう。
2-1. 電話機本体と受話器の中間にセットするタイプ
このタイプは、取り付け時に簡単な線の抜き差しがあります。
まず、受話音量増幅器に電池を取り付けましょう。
製品によってはACアダプターを取り付けられるものもあります。
次に電話機本体から受話器を取り外し、受話音量増幅器に取り付けます。
付属の接続コードで電話機本体と接続すれば使えるようになります。
通話しながら音量調整が簡単にできるのが、このタイプのメリットです。
一方、取り付けには多少手間がかかります。
複数人で使っている電話機の場合は、耳の聞こえが一番悪い方を基準に音量を設定すると、他の方にとっては音が大きすぎてしまう場合があります。
もちろん受話音量増幅器で音量を調節できますが、製品によっては電源ボタンを入れた時だけ増幅器が機能するものもあります。
このような製品の場合は、必要な方だけ電源ボタンを押して音量増幅機能を使えば良いので、どなたでも快適に使えます。
2-2. 受話器に取り付けるタイプ
このタイプは、受話器に直接取り付けるタイプです。
電池を取り付けたら、付属のゴムバンド等で受話器に取り付ければ良いので簡単です。
製品自体も小さいので持ち運びに便利です。
また機器を傷つけませんので、旅行先でも活用できます。
取り付けが簡単、持ち運びも自由なことがメリットです。
一方、通話しながらの音量調整が難しいことと、音量の増幅能力が電話機本体と受話器の中間にセットするタイプよりも小さいことはデメリットといえます。
3. 使う前にチェックしておいてほしいこと
受話音量増幅器は、耳の聴こえが悪くなっても会話できるメリットがあります。
しかし、使う前にはいくつかチェックしておきたいことがあります。
その中には、受話音量増幅器を使わずに解決できることも少なからずありますので、予め以下の点をぜひチェックしておきましょう。
3-1. 誰が聞いても音が小さい場合
電話機の音量を最大にしても、自分以外の人が「音が小さい」と言う場合は、電話機の不具合の可能性があります。
この場合は、メーカーのカスタマーセンターやお買い上げの店に相談することをおすすめします。
3-2. 電話に限らず、耳の聴こえが悪くなった場合
この場合は耳の病気の可能性があります。
購入する前に耳鼻科など、医師の診察を受けましょう。
特に急に耳の聴こえが悪くなった場合は、早急に診察を受けることをおすすめします。
まとめ~電話での会話がしやすくなる、便利な機器~
受話音量増幅器は電話で話す際、相手の話し声を増幅することにより、会話しやすくする製品です。
相手の声が聞こえにくいというのは大変なストレスですから、電話への苦手意識を軽減する優れた製品といえるでしょう。
その一方で、話し声が小さいからといって安易に購入することはおすすめできません。
電話機の不具合やご自身の病気の可能性もあります。
その場合は、元々の原因を解決した方がはるかに快適な生活が送れます。
受話音量増幅器は、その次の手段として考えると良いでしょう。
受話音量増幅器は高齢者等、耳の聴こえにくい方にとっては生活の質を上げる便利な製品です。
このような製品があるということを知っておくことは、良いことといえるでしょう。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。