ビジネスフォン・PBXには遠隔で設定を変更できる「リモートメンテナンス」という機能があります。
リモートメンテナンスとは
ビジネスフォン・PBXに接続されている電話回線、あるいはネットワークを経由してアクセスし、データ設定を行うのがリモートメンテナンスです。
電話回線で接続する場合は別途ダイヤルアップモデムもしくはリモートメンテナンス用のユニットが別途必要になることがあります。
また、ネットワーク経由で接続する場合は、インターネットVPNなどの契約が別途必要になることがあります。
機種によってはINS64回線、もしくはINS64回線相当のIP電話回線(ひかり電話・KDDI光ダイレクトなど)を接続していれば、別途機器が必要ない場合もあります。
リモートメンテナンスが無いときは?
リモートメンテナンスの環境がない場合は、ビジネスフォン工事会社が現地におもむいて、ビジネスフォン・PBXの設定を行うことになります。
ビジネスフォン・PBXに直接ケーブルを接続してパソコンで設定を行う
ビジネスフォン・PBXの設定変更は、基本的にはパソコンを直接つないで行います。
接続の種類
- LANケーブルで接続
- シリアルケーブルで接続
- 専用ケーブルで接続
パソコンのソフト
- ウェブブラウザー
- Tera Termなどの通信ソフト
- ビジネスフォンの機種に応じた専用ソフト
現地作業になると派遣費用が発生する
保守契約をしているのであれば、作業員の派遣費用も保守契約の内に含まれるかもしれませんが、そうでない場合は原則として派遣費用が発生します。
ビジネスフォン・PBXは一度設定してしまえば、早々変更することはありませんが、お客様によっては月単位で変更が必要になることもあります。
このようなケースで有効なのが「リモートメンテナンス」なのです。
リモートメンテナンスで派遣費用を削減
ビジネスフォン・PBXを設置したときに、リモートメンテナンスをできる環境にしておけば、ビジネスフォン工事会社から電話回線やインターネット経由で、遠隔でデータ設定が可能です。
ビジネスフォン工事会社から作業スタッフを派遣する必要がないので、その分の派遣費用を抑えることができ、時間の短縮にもつながります。
初期導入コストが少しかかりますが、長期的な視点で見るとメリットのほうが大きいことが多いです。
リモートメンテナンスのメリット
- 工事業者の派遣費用を削減できる
- 遠隔で設定変更できるので対応が早い
リモートメンテナンスのデメリット
- 導入時にコストがかかる
- リモート環境の維持費がかかる(電話回線、インターネットVPNなど)
最後に
古いビジネスフォン・PBXの機種によってはリモートメンテナンス機能が利用できないものもありますが、現在販売されている機種ではほぼすべてリモートメンテナンスが利用できるようになっています。
ちょっとした設定変更が年に数回程度あるのでしたら、リモートメンテナンスを導入してもいいかもしれませんね。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。