ビジネスフォンには、ナンバーディスプレイ契約した電話回線でしか利用できない機能がいくつかあります。
それらの機能についてまとめてみました。
そもそもナンバーディスプレイとは?
ナンバーディスプレイとは電話回線に契約するサービスのひとつです。
ナンバーディスプレイ契約した電話回線に着信すると、かけてきた相手の電話番号が電話機の画面に表示されます。
相手の電話番号が表示されない場合は、何故表示されないのか?という理由を代わりに表示します。
ナンバーディスプレイでわかる相手表示の種類
相手の電話番号
かけてきた相手の電話番号が表示されます。
非通知
相手が非通知(184をダイヤル)でかけてきた場合に「非通知」と表示されます。
公衆電話
相手が公衆電話からかけてきた場合に「公衆電話」と表示されます。
表示圏外
海外やSkypeなどからかけてきた場合に「表示圏外」と表示されます。
では、この【ナンバーディスプレイ】を活かしたビジネスフォンの機能について、順番に説明していきましょう。
【1】迷惑電話の着信拒否
ナンバーディスプレイ契約をしていれば、ビジネスフォンで迷惑電話の着信拒否機能を利用することができます。
逆にナンバーディスプレイを契約していない状態、つまり着信時に相手の電話番号が表示できない状態では、迷惑電話の着信を拒否することができません。
【2】非通知の着信拒否
ナンバーディスプレイ契約をしていれば、非通知でかけてきた相手の着信を拒否することができます。
なぜ非通知の着信拒否でナンバーディスプレイ契約が必要になるのかというと、ナンバーディスプレイ契約が無いと、相手が非通知の設定(184をあたまにつける)でかけてきたのかどうかの判別ができないからです。
【3】識別着信
かけてきた相手の電話番号に応じて、着信時の動作をいろいろと変えることができる識別着信を設定するときにも、ナンバーディスプレイ契約が必要になります。
識別着信の種類
着信音を変える
かけてきた相手の電話番号に応じて、着信音を変えることができます。
液晶画面のバックライト色を変える
かけてきた相手の電話番号に応じて、多機能電話機の液晶画面のバックライト色を変えることができます。
コーナーランプの色を変える
かけてきた相手の電話番号に応じて、多機能電話機の上部にあるコーナーランプの色を変えることができます。
着信方式を変える
かけてきた相手の電話番号に応じて、着信の方式を変えることができます。
- xx-xxxx-1111 から着信 内線100にだけ着信する
- xx-xxxx-2222 から着信 追加ダイヤルイン方式で着信する
- xx-xxxx-3333 から着信 DISA着信する
- xx-xxxx-4444 から着信 特定の外線ボタンに着信する
【4】着信時に相手の名前を表示
短縮ダイヤルに相手の電話番号と名前を登録しておけば、着信時に登録した名前が画面に表示されます。
着信時に相手の電話番号を識別する必要があるので、ナンバーディスプレイ契約が必要となります。
【5】着信履歴
外線着信したときに、ナンバーディスプレイ機能がないと、相手の電話番号は当然表示されません。
ということは着信履歴に電話番号が残らないので着信履歴の確認や、履歴からの発信をすることができません。
というわけで、着信履歴はナンバーディスプレイありきの機能となっています。
【6】コールバック機能
外出先の携帯電話から、会社の電話回線を使って発信することができる機能です。
コールバックを利用する携帯電話の番号は、あらかじめビジネスフォン側で登録しておきます。
着信時に携帯電話の番号を識別する必要があるので、ナンバーディスプレイ契約が必要になります。
コールバック機能の動作概要
- 携帯から会社に電話をかけて、すぐに切る
- ビジネスフォンのコールバック機能が動作して携帯に自動発信する
- 携帯に着信するので応答する
- 応答するとサービストーンが聞こえる
- 0+相手の電話番号をダイヤルすることで会社の電話回線から外線発信できる
最後に
ナンバーディスプレイ契約は、必ずしも必要というわけではありません。
が、
ビジネスフォンの機能を活かして業務を効率化するためには、ナンバーディスプレイは欠かせないサービスのひとつであるといえるでしょう。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。