着信してもベル鳴りが遅い!PHSやカールコードレスなどのビジネスフォンの無線端末

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Q&A

ビジネスフォン・PBXで、PHS子機カールコードレス電話機 を使っているが、着信したときに、実際にベルが鳴り始めるのが遅くて困っている。

 

そんなことはないでしょうか。

 

 

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無線なのでタイムライグが出るのは仕方がない

有線で信号の通信を行う多機能電話機一般電話機であれば、着信するとすぐに着信ベルが鳴動します。

 

一方、PHSカールコードレス電話機の子機 の場合は、有線ではなく無線での通信になります。

 

ですので、まずは端末自体が電波圏内にあるかどうかを判別するところから始まるんですね。

 

そのため、どうしても動作開始時にタイムラグが生じます。

 

このように、PHS や カールコードレス電話機 の場合は、

  • 着信時の鳴動
  • 通話のしゃべり始め

などの動作がどうしても遅れがちになるのです。

 

 

PHS(デジタルコードレス電話機)

PHS子機は、各所に設置されているPHSアンテナからの電波を受信することで、内線電話機として動作します。

 

PHS子機は原則として、PHSアンテナから出力されている電波の強度に応じて、最適な電波を優先的に受信します。

 

PHSに着信があった場合、ビジネスフォンからPHSまでは、次のような信号の流れになります。

 

  • ビジネスフォン → 有線 → PHSアンテナ → 無線PHS

 

一方、有線の多機能電話機の場合は、次のようになります。

 

  • ビジネスフォン → 有線 → 多機能電話機

 

多機能電話機は直接有線で接続される一方、PHSに関しては有線で接続されるのはPHSアンテナまでとなっています。

 

アンテナから先は無線での通信となるため、ここが最大のボトルネックとなるわけですね。

 

 

複数のPHSを同時に鳴動させるときはさらにタイムラグが出る

ビジネスフォンやPBXの設定により、複数のPHSを同時に鳴動させる、といった運用をしている場合は、さらにタイムラグが発生します。

 

(例)外線03-xxxx-xxxx着信時にPHS内線100~102を鳴動させる

 

  1. 03-xxxx-xxxx に着信する
  2. 内線100 が鳴動する(1秒後)
  3. 内線101 が鳴動する(2秒後)
  4. 内線102 が鳴動する(3秒後)

 

このように、PHS子機 が同時に鳴動し始めるのではなく、電波状況 や データの設定順 などに応じて、タイムラグが発生します。

 

上記例では、内線番号の若番順に鳴動していますが、実際は電波の状況により異なります。

 

 

カールコードレス電話機

カールコードレス電話機とは、多機能電話機の受話器部分がコードレスになっている電話機のことです。

 

親機部分までは有線で接続し、親機と子機(受話器)はの間は無線での接続になります。

 

  • ビジネスフォン → 有線 → カールコードレス電話機(親機) → 無線 → 子機(受話器)

 

カールコードレス電話機の親機までは有線で接続されているため、着信すると親機部分はすぐに着信鳴動を始めます。

 

問題は子機側です。

 

子機が親機から離れた場所に置いてある場合、子機が鳴動し始めるのは、親機よりも少しあとになり、若干ですがタイムラグが生じます。

 

カールコードレス電話機は受話器を持ち運びできるため、通話しながら探しものなどをすることが多い場所だと大変重宝します。

 

しかし、常時電話を受け続けるような場所での運用となると、どうしても無線ならではのタイムラグの影響で、応答までに時間がかかったり、通話のしゃべりはじめが遅かったりするため、業務に支障をきたすケースも少なからずあったりします。

 

コードレスの便利さと、電話業務のレスポンスの良さ、どちらを優先するかはよくよく検討する必要がありますね。

 

 

最後に

電話受付業務に注力されている場合には、着信鳴動にタイムラグのあるPHSカールコードレス電話機はあまり向いていないかもしれません。

 

応答レスポンスを最優先にするならば、着信鳴動にタイムラグが発生しない、有線の多機能電話機を選択するのがベストといえるでしょう。

 

しかし、通話中でも受話器を持ったまま探しものができるカールコードレス電話機や、場所を選ばず通話ができるPHS子機は、一度使い出すとやめられない便利さがあるのもまた事実。

 

PHSやカールコードレス電話機は適切に導入すれば、業務効率が大幅に向上しますからね。

 

もしも導入を検討されているのでしたら、業務状況に応じて最適な電話機を選択するようにしましょう。

 

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最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。