ビジネスフォン・PBXを別のメーカーのものに取り替えたけど、取り替え前のメーカーの電話機の使い回しをしたい。
あるいは別の拠点で使っていた他メーカーのビジネスフォンの電話機を流用したい。
そんな要望も少なくありませんが、実際のところどうなのでしょうか。
というわけでビジネスフォン・PBXの電話機の使い回しについて、順番に説明していきましょう。
ビジネスフォン・PBXの電話機は異なるメーカー間での使い回しはできない
ビジネスフォン・PBXの電話機は、異なるメーカー間で使い回しをすることはできません。
- 多機能電話機
- IP多機能電話機
- 中継台
- DSSコンソール
- PHSアンテナ
- 多機能PHS
上記のような電話機・端末は、異なるメーカー間で流用することはできません。
たとえば、NEC製の多機能電話機をHITACH(日立)製のビジネスフォン・PBXの配下で使うことはできません。
使い回しできる電話機は、同じメーカーの同じシリーズの機種に限る
電話機の使い回し、原則として同じメーカーで製造されている同じシリーズの機種に限定されます。
ただし、古い電話機を流用できたとしても、新しいビジネスフォン・PBXならではの新機能に関しては使えないなどといった制限がつくことが多いです。
また同じメーカーであっても、違うシリーズの機種になると電話機の使い回しができなくなることもあります。
同じメーカーだからといって、必ず流用できるとは限らないんですよね。
OEM供給している一部の機種では異なるメーカーでも使い回しできることも
OEM供給している機種であれば、メーカーが異なっても電話機を使いまわしできることもあります。
メーカー、製品の名称などが異なっていても全く同じ機器が使われていることがあるからです。
ただし、ソフト上で流用できないように規制がかけられていることもある
OEM供給している機種であっても、メーカー間での使い回しができないようにソフト上で規制がかけられているケースもあります。
全く同一に見える製品なのに、全く流用できない。
世知辛い世の中です。
一般電話機はメーカーに関係なく使い回し可能
一般電話機に関しては、特にビジネスフォン・PBXが限定されることはありません。
一般電話機はもともとはアナログ回線に接続するために製造されているものなので、ビジネスフォン・PBX専用の電話機のようにメーカー独自の規格によるものではないからです。
FAXに関しても同じです。
最後に
ビジネスフォン・PBXで使う専用の電話機は、基本的には機種が変われば流用ができない、というのが一般的な認識となっています。
電話機の使い回しありき、でビジネスフォン・PBXを選択する場合はビジネスフォン工事会社とよく相談するようにしましょう。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。