ビジネスフォン・PBXには、パソコンに専用のソフトをインストールして、パソコンを内線として使うことができる、ソフトフォンというものがあります。
ソフトフォンは、パソコン上で動作する仮想的な電話機です。
【1】パソコンがビジネスフォン・PBXで使用する内線電話機に
ソフトフォンは、パソコンにインストールして使用します。
パソコンにインストールされたソフトフォンは、多機能電話機としての機能や、その他の様々な機能がソフト上で提供されます。
通話をするときは、パソコンにUSB接続したヘッドセット、もしくはハンドセットを使って通話を行います。
【2】ソフトフォンはビジネスフォン・PBXの機種ごとに異なる
ソフトフォンは、多機能電話機と同じように、ビジネスフォン・PBXの機種ごとに用意された専用のソフトを使います。
基本的にソフトフォンとビジネスフォン・PBXはセットとして考えましょう。
【3】ソフトフォンならではの、便利な機能を提供
ソフトフォンはパソコン上で動作するので、多機能電話機に比べて、より多くの情報を扱うことができます。
ソフトフォンには、以下のような機能が備わっています。
画面を見ながらの会議通話
パソコンにWEBカメラを取り付けることで、相手の様子を画面上で確認しながら、話をすることができます。
テレビ会議と同じようなことが、ソフトフォン上で実現できるわけです。
ホワイトボード機能でスケジュール管理
ソフトフォン上のアプリケーションの機能のひとつに、ホワイトボード機能があります。
このホワイトボード機能を利用すれば、各人の所在情報などのスケジュールを、ソフトフォンで一元管理することができます。
CTI連携
CTI機能とソフトフォンを連携させることで、かけてきた相手の電話番号から、顧客情報を自動的に画面上にポップアップさせることができます。
顧客情報が画面上に瞬時に表示されるので、よりスピーディな電話対応が可能となります。
豊富な履歴情報
発信履歴、着信履歴などの通話履歴が、通常の電話機に比べて、管理できる数と情報がより豊富になっています。
チャット機能
ソフトフォン上のアプリケーション機能のひとつである、チャット機能を利用すれば、リアルタイムに、相手とショートメッセージのやりとりをすることができます。
【4】ソフトフォンはコールセンターと相性が良い
電話対応しながら、パソコンに情報を入力するようなコールセンターに、このソフトフォンを導入すれば、業務の効率化と、サービス性の向上が期待できます。
多機能電話機の場合
- 受話器 (ハンドセット) を持ちながら通話することになるので、通話しながらのパソコンの入力作業が難しい
- 電話機の分だけ、机の上の空きスペースが減ってしまう
ソフトフォンの場合
- ヘッドセットで通話を行うので、両手が自由に使える。そのためパソコンの操作もしやすい。
- CTI機能と連動すれば、顧客情報が自動的に画面上に表示されるので、電話対応がスムーズ。
- 電話機を置かない分、机の上の空きスペースが増える
最後に
ソフトフォンは、通話をしながら入力業務を行うコールセンターや、普段から電話を受けることが多い業務に力を発揮します。
すべての多機能電話機を、ソフトフォンにする必要はないのかもしれませんが、ソフトフォンのほうが業務の効率がアップする場面も、少なからずあることでしょう。
まずは部分的な導入を検討してみるのもいいかもしれません。
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